【巨人】由伸監督、優勝しか目指していない本気のタクト…キャップの目

2017年4月1日7時0分  スポーツ報知
  • 開幕戦に勝利し、歓声にこたえる高橋監督ら巨人ナイン

 ◆巨人6―2中日(31日・東京ドーム)

 プロ野球がセ・パ同時に開幕。巨人が中日に快勝して球団最長タイとなる5年連続の白星スタートを切った。阿部が初回にプロ17年目で開幕戦初アーチとなる2ラン、3回にも適時打を放ち、4番の仕事を果たした。坂本勇も1号2ランを放ち、4回には頭脳的な守備でピンチの芽を摘むなど、攻守にけん引。7回2失点のマイコラスからマシソン、カミネロとつなぐ史上初の外国人リレーによる開幕戦勝利も決まった。

 つい、会見では本音が出た。就任して2年連続で開幕戦を白星で飾り、由伸監督は「1つ勝ってホッとするのもどうかと思うが、でも、1つ勝ってホッとしたのが正直なところかな」。オープン戦では5勝14敗の12球団最下位。今季のスタートをエース・菅野で迎えられない不安もどこかにあったはずだ。

 昨年の秋季練習前、菅野と話し合いの場を持った。右腕の強い意思もあり、その時に開幕投手を告げた。ただし、条件付きだった。3月のWBCではエース格として期待されており、「疲労が残るようなら言ってくれ」と伝えてあった。

 日本時間3月22日、早朝。米国との準決勝に先発し、6回を81球、1失点。好投したが惜しくも敗退した。その後、由伸監督は現地にいた関係者と連絡を取った。菅野の本当の状態を確認するためだった。

 「本人と直接ではないけど『結構負担は大きそうです』という話を聞いた。ならば、違った方向で考えよう、と」

 その時に決断した。たとえ、菅野が開幕戦の先発を直訴してこようと、先の長いシーズンを見据えて説得するつもりだった。この日を境に開幕投手をマイコラスと田口の2択に切り替えた。ローレン夫人の出産により、一時帰国した助っ人右腕の状態をチェックしながら、幅広く起用法を模索。3月27日の練習後、マイコラスに直接大役を伝え、開幕ローテーションを固めた。

 菅野は「ご配慮いただいた」と止めてくれた指揮官に感謝した。逆にマイコラスは「とても高ぶりがある」と頼ってくれたことを意気に感じた。開幕戦を白星で飾りたい気持ちはどの監督でも同じだろう。だが、143試合の長丁場を見据えた冷静な判断は、優勝しか目指していない、本気のタクトだった。(巨人担当キャップ・水井 基博)

  • 楽天SocialNewsに投稿!
ニュース 順位表スコア速報
矢口亨のG-Photobook 矢口亨のG-Photobook 矢口亨のG-Photobook 矢口亨のG-Photobook
今日のスポーツ報知(東京版)
報知ブログ(最新更新分)一覧へ