【巨人】阿部、村田の安打で「奮い立った」長嶋さんに並ぶ通算7本目サヨナラ弾

2017年4月2日6時0分  スポーツ報知
  • 9回、逆転サヨナラ3ランの阿部(左)は、村田(中)、マギーに祝福され万歳で喜んだ(カメラ・矢口 亨)

 ◆巨人4x―2中日(1日・東京ドーム)

 これがサヨナラ慎ちゃんの真骨頂だ。巨人が逆転サヨナラ勝ちで、開幕2連勝を飾った。1点を追う9回2死一、二塁から、4番・阿部が左越えへ2試合連発となる3ランを放って勝負を決めた。阿部は通算7本目の劇弾となり、長嶋茂雄に並ぶ球団2位タイとした。投手陣では、中継ぎでプロ初登板を果たした谷岡と池田がともに無失点デビューで勝利に貢献。開幕カード勝ち越しも決め、早くも単独首位だ。

 スタンドのG党も、ベンチも、そして阿部自身も、みんなが同じことを思っていた。「サイコーで~す!」。劇的な逆転勝利のお立ち台では、開幕戦でもなかったお決まりのフレーズが3度も飛び出した。巨人では王貞治の8本に次ぎ、長嶋茂雄に並ぶ通算7本目のサヨナラアーチとなった。

 1点を追う土壇場の9回だった。マウンドには中日の守護神・田島。1死から代打・村田が右前打、坂本勇が四球でつなぎ、2死一、二塁で回ってきた。1ボールからの2球目は、外角ギリギリに決まるスライダー。「いいとこに投げるなァ」。思わず笑みがこぼれたが、これでスイッチが入った。3球目。ほぼ同じコースに来たフォークを、今度は体勢を崩しながらもバットに乗せた。「チャンスで回ってくると信じていた。感触? 覚えてません」。劇弾は12年8月19日の広島戦(東京D)以来、5年ぶり。打球が左翼席へ飛び込むと、ベンチを飛び出してきたナインに向けて左腕を突き出した。

 プロ17年目。3月20日で38歳になったが、まだまだ主役の座を譲るわけにはいかない。昨年12月。地元の小中学校時代の同級生宅に仲間で集まり、十数年ぶりの同窓会に参加した。酒瓶を片手にドンチャン騒ぎし、気がつけば真夜中だった。「みんな、いいオジさんオバさんになっちゃってたけど、それぞれがいろんな立場で頑張っている。刺激にもなるし、力をもらえるよな。『俺もまだ老け込む年じゃないよな』って」

 近年は度重なる故障に悩まされ、思うような数字を残せていなかったが、再びハートに火がついた。キャンプやオープン戦期間中から、グラウンド外でも野球一色。「暇さえあれば『YouTube』で勉強してる。カブレラ(元西武)とかのホームラン集を見たりしてね」。良いと思ったものは、翌日にすぐに試した。貪欲に技術を追求すれば、「新しい発見は無数にある」ことに気づいた。

 開幕から、2戦連発で豪快に試合を決めた。7回には押し出しも選び、2戦7打点。本人は「ルーキー2人が頑張ったし、修一のヒットが大きかった。あの姿を見て奮い立った。そっちの方が価値がある」と味方の粘りに感謝したが、高橋監督は「阿部まで回せば、チャンスはあるかなと思っていた。何とかみんなでつないで阿部まで回せたってのが全てだったと思うし、それに応えた阿部もさすが」と賛辞を惜しまなかった。

 チームは2連勝で好スタートを切り、自身も2戦4安打で2000本へ残り79安打とした。「結果だけ見れば出来すぎ」と充実感を見せる一方、「まだ試合はたくさんある」と手綱を締めた。最高の結末を迎えるための戦いは、始まったばかりだ。(尾形 圭亮)

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