【巨人】内海で開幕5連勝!つかんだ3年ぶりローテ「絶対に1年通して誰にも渡さない」

2017年4月6日5時30分  スポーツ報知
  • 今季初勝利を挙げ、ヒーローインタビューでガッツポーズの内海(右はTBS・戸崎アナ=カメラ・橋口 真)
  • 5回1死三塁、中前適時打を放つ内海(投手は井納)

 ◆DeNA2―4巨人(5日・横浜スタジアム)

 巨人が先発・内海の投打にわたる活躍で、13年以来4年ぶりの開幕5連勝を飾った。左腕は投げては要所を締め、7回6安打1失点で今季初勝利。打っても、同点の5回に今季初スタメンの重信の二塁打から生まれた1死三塁のチャンスで、自ら中前に決勝打を放った。2点リードの9回に登板した守護神・カミネロは3者凡退で3試合連続セーブ。2カード連続の勝ち越しも決め、快進撃が止まらない。

 力を出し切った。内海の勝利への執念が打球を失速させた。3点リードの7回2死二、三塁、2番・梶谷を初球スライダーで右飛。角度良く上がり「行かれたと思った。思い出すだけで怖い。紙一重だった」。左拳を力強く握ってマウンドを降りた。3年ぶりの開幕ローテ入りで7回6安打1失点。昨年末に縦隔(じゅうかく)腫瘍摘出手術を受けた34歳が、不死鳥のように春の1軍に戻ってきた。

 初回から142キロを計測して攻め続けた。同点の5回1死三塁の打席では、フォークを中前に運び、決勝打。12年8月3日のDeNA戦(横浜)以来、1706日ぶりの適時打だった。「気持ち良かった」と、塁上でガッツポーズも決まった。由伸監督も「ビックリした」と喜んだ。本業では新球・カットボールなど変化球を丁寧に低めに集め、7回まで12個のゴロアウト。投打で輝き白星をつかんだ。

 昨年12月の人間ドックで肺と肺の間に腫瘍が発覚。同26日、胸腔(きょうくう)鏡による手術を受けた。4人の子どもには、心配させまいと直前まで隠した。幸い良性。医師から「すぐに動いた方が早く治る」と言われ、翌日から志願して院内で歩行訓練を開始した。

 ここからが、ど根性の見せどころだった。リハビリする他の入院患者と“競争”して、廊下を何往復もした。「病棟でいろんな患者さんとすれ違った。少し痛かったけど、その人たちに負けないぐらい歩いたろうと。負けず嫌いが出たかな」。3日後には投球再開。1月の自主トレもフルメニューを消化し、医師を「前例のない回復力」と驚かせた。

 全ては由伸監督のためだった。昨年は5月から9勝したが、不振で開幕直前に2軍落ち。「智之(菅野)とお前を中心に考えていたのに」との指揮官の言葉は今でも胸に残る。今年はオープン戦4登板で防御率3・71。開幕ローテ入りは尾花コーチに告げられ、由伸監督の言葉は何もなかった。

 「本当なら外されてもおかしくない成績なのに入れてもらった。監督には感謝しかない。無言のエールと受け止めて頑張りたい」

 3月31日の開幕戦当日。ミーティングでの由伸監督の「目の前のプレーに最善を尽くしてくれ」との言葉に身震いし、決意した。

 「奮い立ったというか、絶対に胴上げしたいと思った。つかんだ1枠を絶対に1年通して誰にも渡さない」

 通算127勝は西本聖(126勝)を上回り、球団単独12位。自身4年ぶりの4月勝利で、チームに開幕5連勝をもたらした。「この勢いでどんどん勝てればいい」。桜の満開とともに、病を乗り越えたベテランの4年ぶり2ケタ勝利への挑戦が始まった。(片岡 優帆)

  • 楽天SocialNewsに投稿!
ニュース 順位表スコア速報
矢口亨のG-Photobook 矢口亨のG-Photobook 矢口亨のG-Photobook 矢口亨のG-Photobook
今日のスポーツ報知(東京版)
報知ブログ(最新更新分)一覧へ