【巨人】主将・坂本勇、8か月ぶり4安打で8日ぶり白星「勝ててホッとしています」

2017年4月16日6時0分  スポーツ報知
  • 1回1死一塁、右前安打を放ち、チャンスを広げた坂本勇(カメラ・渡辺 了文)

 ◆中日2―6巨人(15日・ナゴヤド―ム)

 巨人が中日に逆転勝ちを収め、連敗を5で止めた。坂本勇が今季初の4安打をマーク。初回、6回にはチャンスメイクに徹して得点に絡み、7回には5点目を奪うダメ押しタイムリーも披露。頼れる3番のバットが、負けたら借金の危機を救った。チームは不振の長野が今季初のスタメン落ちとなる中で、今季最多の12安打。マギーが6回に同点二塁打、初スタメンの石川にも適時打が飛び出すなど、打線がつながった。

 トンネルを抜け出し、思わず本音がこぼれた。坂本勇は安堵(あんど)の息とともに言葉を吐き出した。「1つ勝てて、ホッとしています。1つ勝つことが大変だということを、みんなが感じられたと思う。1試合1試合、大事にやっていかないといけないと、改めて感じました」。ようやく手にした8日ぶりの白星は、ずっしり重たかった。

 想定外のつまずきだった。開幕5連勝でロケットスタートを決めたが、失速は突然だった。9日の阪神戦(甲子園)に競り負けると、次カードの広島戦(東京D)では屈辱の3タテを食らった。切り替えて乗り込んだはずの名古屋でも、雰囲気は重たいままだった。新幹線や球場へ向かうバスの中は、沈黙が支配していた。中日との初戦は、延長12回にサヨナラ負け。まさかの5連敗で、貯金はついに底をついた。

 主将3年目の今年は「言葉で引っ張る」ことをテーマの一つに掲げている。今こそ、厳しい言葉でナインにムチを入れるべき時なのか。散々悩み、迷った末、坂本勇は首を横に振った。「苦しいけど、今じゃない」。頭にあったのは、自身がデビューしたての頃の先輩たちの姿だった。「誰もが勝つことだけを最優先して、プレーで引っ張っていた。そのおかげで、僕は僕で自分のことに集中できた」。高橋監督を筆頭に、阿部、ラミレス、小笠原、李承ヨプらスーパースターたちは、苦しい時こそ存在感を発揮していた。

 バットを握る手に、自然と力が入った。初回1死一塁では、ランエンドヒットで無人となった一、二塁間を抜いて先制点をアシストし、3回1死では右中間二塁打。1点を追う6回先頭で中前安打を放って逆転の口火を切ると、7回1死二、三塁では右前適時打でトドメを刺した。「追い込まれていたので何とかバットに当てようと思っていました。いいところに飛んでくれました」。今季初の猛打賞。昨年8月19日の阪神戦(東京D)以来となる、気迫の4安打で勝利をたぐり寄せた。

 高橋監督は「常にチームの中心で引っ張っているのは、常に感じている。今日は特に目立ったかなと思う」と感謝した。WBCで主軸を打った筒香(DeNA)、中田(日本ハム)らが開幕直後から苦しむ中、坂本勇は打率3割6分5厘と元気。リーグ5位の高打率をキープしている。「今日は投打がかみ合って、明日につなぐことができた。(連敗は)終わったこと。切り替えてやるしかない」。いつも屈辱をエネルギーに変えてきた。逆襲の中心に立つのは、背番号6だ。(尾形 圭亮)

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