【巨人】立岡、故郷熊本で魅せた神走塁&猛打賞「今年一番緊張しました」

2017年4月19日6時0分  スポーツ報知
  • 1回2死一塁、阿部の中前安打で三塁ベースを回って、本塁を狙う一塁走者・立岡(三塁手は谷内=カメラ・橋口 真)

 ◆巨人3―0ヤクルト(18日・熊本)

 熊本を襲った地震から1年。故郷での特別な一日に、立岡が復興への光となった。昨年4月の地震以降、初のプロ野球開催。“立岡ショー”はいきなり開演した。

 初回1死。ヤクルトの熊本出身のサブマリン・山中から三塁線を破る安打で出塁すると、2死一塁からスタートを切った。阿部の打球が左中間へ飛ぶ。絶妙のランエンドヒット。中堅・山崎が追いついたころには、もう三塁手前。三塁コーチャーの大西コーチが右腕を回すのを確認し、トップスピードのままホームに滑り込んだ。単打で一塁から生還する“神走塁”にスタンドは沸きに沸いた。

 3回に投手強襲の内野安打、5回には右前打を放ち、16年4月22日のDeNA戦(東京D)以来1年ぶりの猛打賞。ヒーローインタビューの第一声では「今年一番緊張しました」と白い歯を見せた。凱旋試合には両親、高校時代の友人ら多くの関係者が駆けつけた。「まさか3本も打てるとは。自分でもビックリ」と声を弾ませた。

 ここまで打率は2割3分4厘。安打が出ない日やミスがあった夜は眠れなかった。夢にも野球のことばかり出てきて、うなされることもある。そんな苦しさを故郷で吹き飛ばした。由伸監督も「地元でいい活躍をしてくれた。いい姿を見せられたんじゃないかな」と賛辞を惜しまなかった。

 遡ること8年8か月。高校最後の夏を終えたのがここ、藤崎台球場だった。08年夏の熊本大会の準々決勝・済々黌戦。鎮西高の主将として戦い、最後の打者が中飛に倒れるのをネクストバッターズサークルで見つめ、涙を流した。その3―11の大敗に無念を残したままだった。

 息子の雄姿を見守った母・せい子さん(56)は「本人も熊本に来て試合にするのを一つの目標にしていました。ここでプレーを見るのは半分諦めかけていたんですけど、来られてよかった」と万感の胸の内を明かした。

 前日17日は地震で被害を受けた益城町立飯野小を長野と訪問した。昨年末に帰省した際にも被災地を訪れ、地震の爪痕を目の当たりにした。「被災地を見て正直ショックでした。改めて、野球ができる喜びを感じて精いっぱい頑張っていきたい」。これからも故郷を思いながら全力プレーを見せる。(長井 毅)

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