【巨人】長野、調子上向き「まだまだ打たないと取り返せない」

2017年7月11日6時0分  スポーツ報知
  • インタビュー後、ピカチュウと一緒に記念撮影しようと必死にお立ち台に上がらせようとする長野(左は田口=カメラ・橋口 真)

 ◆巨人3―2ヤクルト(10日・東京ドーム)

 今季初の東京Dでのヒーローインタビュー。決勝アーチの感触を問われた長野は「あっ。入ったーと思って、うれしかったです」とさらりと言った。オレンジ一色と大興奮に染まるG党をよそに、淡々と振り返るいつもの背番号7がいた。

 鮮やかな一発だった。同点の7回2死。近藤の甘く入ったスライダーを左翼スタンドに運んだ。「良い流れで食らいついて、最高の結果が出て良かったです。入るか分からなかったですけど」と笑った。

 2夜連続のアーチと調子が上向いてきた。9日の阪神戦(甲子園)では5回に一時同点の6号ソロを放つも、その後チームはサヨナラ負け。決勝打とはならなかったが、この日は勝負を決めた。これで6戦で4発。そのうち3発が終盤の7回以降に放つなど、追い上げに頼もしい存在だ。

 苦しい時期を取り戻している。開幕から5月まで打率は2割5分を下回ったが、今では連日打線を引っ張る。由伸監督も「終わったことは変わらないから(シーズン)前半のことをどうこう言ってもしょうがないけど、彼らしい打撃を続けてくれれば。軸になってほしい選手とずっと思っているし、きっちり結果を残せばチームもさらに動き出す」と巻き返しのキーマンとして強い期待を込めた。

 それでも、取り返すにはまだ足りないと自覚する。「最初、全然打てていなかったので、まだまだ打たないと取り返せない」。入念な準備は欠かさない。ナインに配布されているタブレット端末で相手先発やリリーフもくまなくチェック。膨大なデータを頭に入れながら相手捕手の配球の傾向分析も入念に行う。「一人の時間を大切にしている」と話すように、打席内でとっさの反応ができるよう、一人で静かに思考を巡らせ、情報を整理して試合に臨んでいる。

 何げない一言が、現在の好調な打撃に導いてくれた。2割前半と状態が上がらない春先。井端内野守備走塁コーチに声を掛けられた。「気がつけば絶対に2割8分くらいになっているから焦らなくて良いよ」。この一言で「気持ちを切らさずやってこれた」と心の支えにしてきた。

 11日の試合前には、ヤクルトの選手とともに九州北部豪雨災害の復旧支援のための募金活動を行う。佐賀県出身で高校まで九州で過ごした長野にとって人ごとではない。「友達もいますし、大変みたいなので、できることがあればやっていきたい」。そして「できるだけ多くの募金を集めたいですね」と話した背番号7。明るくひょうひょうとした長野が、巨人の反攻には欠かせない。(原島 海)

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