【球宴】小林「びっくり」笑撃の47年ぶり快挙弾…パ・ベンチにもガッツポーズ

2017年7月16日5時50分  スポーツ報知
  • 3回2死、左越えソロを放ち、パ・リーグ・ベンチに向かってガッツポーズする小林に(奥右から)松田、嶋、大谷も盛り上がる(カメラ・佐々木 清勝)
  • 3回2死、小林が左越えに先制ソロを放ち高橋監督から手荒い祝福を受ける
  • 3回2死、左越えソロを放ちセ・リーグナインに迎えられた小林(22)

 ◆マイナビオールスターゲーム2017 第2戦 全パ3―1全セ(15日・ZOZOマリン)

 ラッキーボーイがお祭り舞台で輝いた。全セの「9番・捕手」で球宴初出場した巨人・小林が、0―0の3回2死、初打席初球を左翼席に運んだ。初打席アーチは史上17人目で、さらに初球弾は4人目の快挙。3月に行われたWBCで、チームトップの打率4割5分を残した男が、なぜか両軍ベンチを喜ばせた。試合は全パが逆転で2連勝して通算成績を82勝78敗11分けとした。後半戦はセ・パ両リーグともに17日にスタートする。

 バットを振り抜いた次の瞬間、小林は満面の笑みを浮かべた。そして、全セのベンチではなく、なぜか全パのベンチに向かって右腕を突き出した。

 「びっくりしました。え~…ちょっと信じられないです。手応えはよかったんですけど…」

 0―0の3回2死。ネクストバッターズサークルで待機していると、相手ベンチの嶋や松田が合図を送っているのに気づいた。「短く持って、『バン!』と振れよ」―。そんなジェスチャーだったという。球宴とはいえ、敵の気遣いが身に染みた。金子千尋の初球、真ん中144キロを振り抜いた。9メートルの逆風をモノともせず、打球は左翼ポール際の中段へ。球宴の初打席初球ホームランは、70年のロッテ・有藤以来47年ぶり。史上4人目の偉業だ。

 衝撃は、瞬く間に笑撃に変わった。今季の公式戦は251打席ノーアーチだった。一塁ベースを回った際には、パ一塁手の内川とグータッチを交わした。その時、三塁ベンチの高橋監督は両腕を広げて、WHYのポーズで大笑い。「シーズンで打てよ!」と、ベンチに戻って来た背番号22の頭をひっぱたいた。さらに、スタメンを外れて放送席でゲスト出演していた坂本勇も「びっくりしました。シーズンで打ってほしいですよね。監督も、僕と同じことを思っているんじゃないですかね?」と笑いが止まらなかった。すべてが球宴ならではの光景だった。

 やはり、大舞台だとスターの血が騒ぐのか。記憶に新しいのが3月の第4回WBCだ。当初は第3捕手と見られていたが、あれよあれよと正捕手の座を奪取した。1次ラウンドの中国戦では2ラン。2次ラウンドのオランダ戦、キューバ戦、イスラエル戦と3戦連続タイムリーを放ち、日本国民のハートをわしづかみにした。大会が終わってみればチームトップの打率4割5分。スターぞろいの侍ジャパンで話題を独占したのは、まさかのKOBAYASHIだった。

 シーズンでは打率1割9分と控えめだが、夏の祭典でようやく輝きを取り戻した。…と思いきや、1点を追う6回無死一塁では、二木の外角直球で4―6―3の併殺に倒れた。「普通ならバントのケース。バントしようかなとも思ったんですけど…」と頭をポリポリ。それでも敢闘選手賞をゲット。果たして、どちらが本物の小林か。17日から再開する後半戦で、ハッキリさせる。(尾形 圭亮)

 ◆打たれたオリックス・金子「まさか」

 小林に一発を献上した金子は信じられないといった表情で、ぼう然と立ち尽くし「シーズンで打ってないんですよね? まさか…と正直思いましたが、ちゃんと打たれました」と苦笑い。一塁を回ったところで、拳を合わせて祝福した内川は「すごかった。あんな完璧なホームランは気持ちがいい。自然とそうなった」と笑顔。アドバイスを送った嶋が「お祭り男だな。すごいよ」と驚き、師匠・阿部も「みんな同じ気持ちなんじゃない? 敢闘賞も取ったし、『おめでとう』と言った」とたたえた。

  • 3回2死、小林が左越えに先制ソロ本塁打を放つ

    3回2死、小林が左越えに先制ソロ本塁打を放つ

  • 楽天SocialNewsに投稿!
ニュース 順位表スコア速報
矢口亨のG-Photobook 矢口亨のG-Photobook 矢口亨のG-Photobook 矢口亨のG-Photobook
今日のスポーツ報知(東京版)