【巨人】秋季キャンプ「1・5倍振って全部の数字を1・5倍上げる」異例の6勤1休で練習漬け 

2017年10月12日6時0分  スポーツ報知
  • 練習最後の体幹トレーニングで思わず顔をしかめる小林(後方は高橋監督=カメラ・矢口 亨)

 巨人・高橋由伸監督(42)が11日、“地獄のサバイバルキャンプ”を予告した。宮崎での秋季キャンプを11月中に予定しており、超異例となる6勤制で練習漬けにする方向で調整中。「1・5倍振って全部の数字を1・5倍上げる」と、今季のチーム打撃成績からの5割増しを目標にし、施設内の“4球場”を一斉に使用して、昨秋から1・5倍増の1日1500スイングを若手のノルマに設定した。地獄からはい上がった者だけが、来春の1軍切符を勝ち取れる。

 ついてこられない者は、去るのみ。リーグ4位の屈辱が、由伸監督の決意を固めた。11月、強い覚悟を持って秋季キャンプに臨む。「質も大事だけど、量も大事だから。打てないんだから振らないといけない」。G球場での練習中、宮崎での強化プランの一端を報道陣に公開した。

 11年ぶりのBクラスに転じたチームに、甘えはいらない。若手主体の秋季キャンプでは、昨年の日程を見直し、“6勤1休”にする方向で調整に入った。約20日間で、休みは2日のみ。昨年の“4勤”を排除し、野球漬けにする。

 「1・5倍振って、全部の成績を1・5倍上げる」―。昨秋は1日1000スイングをノルマに設定。朝から晩まで8時間以上にも及んだ練習の中で、フリー打撃前のティー打撃やロングティー、練習終わりの素振りまで、両手はボロボロになった。だが、結果が出てなんぼの世界。チーム本塁打は113本で、2連覇した広島は「1・5倍に近い」という152発。別表の通り、得点も打率も大きく下回った。この差を埋めるためにも、今秋は「最低1・5倍」がノルマだ。

 自身が経験したからこそ、設定できる数字だ。2006年にチームは4位で、チーム打率2割5分1厘は12球団ワースト。07年の春季キャンプ第2クールでは、自身が3日間で5000スイングを目標に掲げ、最終日には1315スイングして到達。徹底的に振り込み、打率3割8厘、35本塁打、88打点と前年を大きく上回る好成績につなげ、5年ぶりのリーグ優勝に貢献。チーム打率も2割7分6厘と春の振り込みの成果が出た。

 施設内を有効利用してノルマをこなす。宮崎総合運動公園は、サンマリンスタジアムやひむか球場、木の花ドームや旧室内練習場といった充実した環境下にある。選出される15人前後の野手が、この4か所に分かれて一斉に打ち込む方法も検討中で、質とともに量も増える。しかも、打撃コーチは11月の新体制から3年ぶりに3人に増員し徹底した監視下のもと、振り込ませることが可能に。OBの吉村禎章氏が入閣し、2軍からは小関コーチが昇格。指揮官は「それぞれ現役時代は違ったタイプだったので、うまく生かしてくれれば」と期待し、「アドバイスを取捨選択するのも選手の能力だから」とも付け加えた。

 練習試合も「3試合くらい組みたい」と相手を模索中。地獄の鍛錬に耐え、結果も重視される中で光を放つことが、レギュラーへの道となる。CS出場を逃し、長いオフになったことは逆に、若手には大きなチャンス。V奪回への生存競争が始まる。(水井 基博)

 ◆G秋季キャンプでの猛特訓 もっとも過酷といわれているのが「地獄の伊東キャンプ」。シーズンを5位で終えた79年オフ、長嶋監督は静岡・伊東に若手精鋭を集め、43年ぶりに秋季キャンプを再開。25日間のキャンプは、毎日約7時間練習が行われた。投手は1日平均10キロの走り込み、野手は1日1000スイング以上の打撃練習などが義務付けられた。近年では、「26日間無休キャンプ」が有名。5位でシーズンを終えた05年、再建を託された原監督は、秋季キャンプでナインに猛特訓を課した。休養日にも夜間練習を行い、実質26日間無休で練習を行った。

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