【巨人】陽岱鋼、理想の1番は日本ハム・西川 由伸監督掲げる「足を使えるチーム」体現する

スポーツ報知
ジャイアンツ球場に今季初登場の陽岱鋼は、打撃練習など精力的に体を動かした(カメラ・中島 傑)

 巨人・陽岱鋼外野手(31)が16日、足攻由伸巨人の旗頭になることを誓った。前日(15日)に台湾から来日し、この日からG球場で自主トレを開始。FA移籍2年目の今季に向け「レギュラーとは一切思っていない。若い選手に負けないようにレギュラーを取る気持ちでやっていく」と意欲を示した。

 由伸監督が掲げた「足を使えるチーム」も体現する。スタッフ会議で指揮官は昨季のリーグ王者・広島との総得点200点差を埋めるために「足」を絡めた攻撃の必要性を強調。これには昨季チーム最多59試合で1番起用された陽も「(足は)自分の持ち味。プレッシャーをかけたい。優勝したチームを見れば分かるし、守っていても嫌だった」。広島・田中は盗塁王を獲得し、2年連続100得点以上を記録。同じように13年パ・リーグ盗塁王も足を生かした1番打者として、得点力アップの役割を担う。

 理想像がある。日本ハム時代の14年、パ・リーグ屈指の俊足・西川が1番、自身が3番で打線を形成した。「(西川)遥輝がいて楽だった。ポテンヒットで本塁に帰ってきてくれたからチームも流れに乗ることができた。自分が1番だったらそういう感じでやっていきたい」。陽は85打点(3番で61打点)、西川は盗塁王に輝き、90得点(1番で63得点)とともにキャリアハイを記録。1番・陽、3番・坂本勇で再現を目指したいところだ。

 そのために走り込みも徹底する。昨季は下半身の故障で開幕1軍入りを逃した教訓もあり、台湾での自主トレでは年末年始も練習。インターバル走も取り入れた。今季目標に「30盗塁」を掲げていることもあり、この日もポール間ダッシュを10往復行うなど「けがをしたくない」と下半身の強化に励んでいる。昨季チームは4位に低迷。「何とか優勝して監督を胴上げしたい」と背番号2。不動のリードオフマンに君臨し、足でチームに勢いをもたらす。(後藤 亮太)

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