【OB戦】「いったぁ」「ナイスピッチング」長嶋総監督、大興奮

スポーツ報知
ホークスOBに勝利しファンの声援に応える長嶋総監督(中央)ら巨人OBナイン(カメラ・中島 傑)

◆巨人宮崎キャンプ60年記念 ジャイアンツOB11―3ホークスOB(10日・サンマリンスタジアム宮崎)

 巨人とホークスのOB戦では、両軍の歴史を彩ったレジェンドがサンマリンスタジアム宮崎に集結した。巨人は長嶋茂雄終身名誉監督(81)=報知新聞社客員=、ホークスは南海OBの野村克也氏(82)が総監督を務め、ソフトバンク・王貞治球団会長(77)は巨人の4番として一本足打法を披露するなど、名優たちの競演に雨上がりの宮崎が熱くなった。

 一塁側ベンチで最もゲームを楽しんでいたのは、総監督を任されたミスターだったのかもしれない。「やっぱり近くで選手の元気な姿を見ると、非常にいい感じで気分もよかったです」と振り返った。

 まな弟子の松井が初回に右翼ポール際へ特大のファウルを放つと、目を見開いて打球の行方を追った。由伸監督がスタンドインかと思われるファウルを放った時も、ベンチから身を乗り出した。堂上の満塁弾には「いったぁ!」と絶叫。大興奮だった。

 「(松井、由伸監督の)2人ともやっぱりいい打球を打ちますよ。いいポテンシャルを持っている。(堂上の)オーバーフェンスしたのもよかったね」。2回のピンチを宮本がしのぐと、立ち上がって「ナイスピッチング」とたたえるなど、いつにも増してアクティブな姿をファンに披露した。

 試合前にはベンチ裏で王さんを始め、選手や監督として共に戦った仲間との再会を楽しんだ。「やっぱりうれしいですよ。特に王さんは十何年、ONという形で来ていましたし、とってもよかった」

 さらに第2次長嶋政権下では、ヤクルトの監督として激しく優勝を争った敵将の野村総監督のもとを、王さん、張本さんらと訪ね、久々に言葉を交わした。

 「奥さんの話とかね。本人の体調が悪いということもあったので、激励しました」。沙知代夫人を亡くして落ち込むノムさんと握手を交わし「大変でしたね」とねぎらいの言葉をかけ、4人で昔話に花を咲かせた。舞台となった「サンマリンスタジアム」の名付け親でもあるミスター。天性の明るさ、華やかさに球場中が元気をもらった一日だった。(山本 理)

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