【巨人】岡本、OP戦5戦連続安打でチーム3冠 好調支える原動力は阿部からの金言

スポーツ報知
2回2死一塁、2戦連発となる左越え2ランを放つ岡本(カメラ・酒井 悠一)

◆オープン戦 ロッテ4―10巨人(7日・ZOZOマリン)

 また打った! 巨人・岡本がロッテ戦(ZOZO)の2回、外国人左腕から左中間深くへ大きな2ランを放った。2戦連続アーチとした14年のドラ1は、これでオープン戦5戦連続安打。打率、打点、本塁打のチーム3冠だ。しかし油断してはいけない。昨季のオープン戦は、序盤好調、中盤失速。シーズンも15試合出場にとどまった。夢の一塁レギュラーをつかむため、これからが本当の勝負だ。

 吸い込まれるように懐へ入ってきた球は、岡本のバットから逃げられるはずもなかった。打球は長い滞空時間を経て、左翼席中段で弾んだ。「(初対戦で)分からない投手なので、どんどん振って合わせていこうと思いました」。5点リードの2回2死一塁。2ボールから来日1年目左腕・オルモスの内角カットボールを捉えた。6日の同カードに続き、自身初 の2戦連発となる2号2ランだ。

 独壇場だった。2点を先制した初回1死一、二塁では、外角変化球を巧みに流し打ち。一塁線を破るタイムリーでリードを広げた。さらに4回1死一、三塁ではきっちり左犠飛。オープン戦に向けて「打率3割、5本塁打」という目標を立てて臨んできたが、5試合を消化して打率3割7分5厘、2本塁打、6打点でチーム3冠に立った。本人は「昨日打って、今日の試合はダメだった、とはいかないので、引き締めていきました」と振り返り、指揮官は「本塁打が2日続けて出たというのはよかった」とうなずいた。

 今季から、大砲の代名詞ともいえる「25」を背負う。チームから求められていることは当然わかっている。「守備固めで試合に出ようとは思っていません。自分は打撃。しっかりバットを振って、試合でもガンガン打っていきたい」。スラッガーとして生きていく覚悟を後押ししてくれたのは、一塁のライバルでもある阿部だった。「結果が出る時も出ない時もあるだろうけど、自分のテーマを、見ている誰もが分かるくらいに徹底したほうがいい」―。キャンプイン直前にもらった金言は、新たなスタートを切る上で大きな原動力となった。

 昨季はオープン戦5試合時点では打率4割6分7厘と好調だったが、中盤で失速。最後に追い上げて開幕スタメンに滑り込んだが、調子の波がありすぎたのは反省点だ。高橋監督は「だんだんいい投手が出てきたり、調整も進んでくる。そういったところで結果を残していかなければ、この世界ではやっていけない」と厳しく目を光らせるつもりだ。本人も「アピールする立場。調子いい、悪いは言っていられない」と自覚。オープン戦の残り13試合、打って、打って、打ちまくる。(尾形 圭亮)

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