【巨人】上原復帰で新勝利の方程式だ!斎藤コーチが継投プラン明かす マシ&カミも万全

スポーツ報知
7回から登板したマシソン

◆オープン戦 巨人5-2オリックス(9日・ほっともっと神戸)

 2018年の巨人「勝利の方程式」が見えてきた。マシソンとカミネロが、オリックスとのオープン戦でともに1イニングを3人でピシャリと抑える快投を披露。斎藤投手総合コーチは、「(助っ人2人の)前に置くか、間に挟んでもいい」と復帰が決まった上原を加えた終盤の継投プランを明かした。高橋監督も同級生の復帰を歓迎。「まだまだできると思う。非常に期待している」と話した。

 隙も無駄も全くない、完璧な投球だった。3つのアウトを奪うと、マシソンは大股でベンチへ戻っていった。「寒かったけれど、内容はよかったよ。ストライク先行で、不利なカウントになることもなかった。もう少し球数があればよかったけれど、早くアウトを取るのに越したことはないから」。1点ビハインドの7回から登板すると、西野を中飛、福田を空振り三振、伏見を中飛。たった8球、わずか3分ほどで出番を終えた。

 カミネロも貫禄を見せつけた。逆転した直後の8回からマウンドへ。後藤、本塁打を放った宗を簡単に片づけると、最後は内角直球で小島のバットをへし折り、上位打線をピシャリ。こちらも8球でねじ伏せ、オリックスに反撃のチャンスを与えなかった。「やるべきことをやることができた。いつでも試合に出られる準備はしているからね」。2人とも4日のヤクルト戦(東京D)以来となる登板だったが、そろって再びパーフェクト投球を披露した。

 12球団最強ともいえる「勝利の方程式」は完成間近だ。この助っ人コンビに加え、昨季カブスで49試合に登板、3勝4敗2セーブ、防御率3・98。日米通算128セーブの上原が復帰する。斎藤投手コーチは「(起用方法は)状態をしっかり見てから」と前置きしつつ、「マシソンとカミネロが順調。その前に置くか、間に挟んでもいい」とプランを明かした。上原―マシソン―カミネロか、マシソン―上原―カミネロか。さらに沢村も順調に調整を進めていて、いずれにしても盤石の超豪華リレーで試合を締めることになりそうだ。

 上原の獲得は、単に戦力の上積みだけではない。マシソンは「(上原は)日米で成功したスーパースター。実際に投球を見るのが楽しみだし、彼の話を聞くことでみんながもっと上のレベルに行けば、チーム力が上がっていく」と波及効果を期待。カミネロは「テレビで見ていた選手。チームにとってすごくいい補強。合流したらいろいろなことを聞いてみたい」と、早くも上原塾の門下生に志願した。ブルペンがさらに強固で分厚くなれば、そこにはもう、安心感しかない。(尾形 圭亮)

 ◆勝利の方程式 8回・橋本清、9回・石毛博史の継投で終盤を締める必勝パターンを作った当時の長嶋茂雄監督が93年「勝利の方程式」と命名。近年では05年の阪神リーグ制覇に貢献したジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之の「JFK」に代表されるように7回からの3投手による継投が一般的。巨人ではマシソン、山口鉄、西村が12、13年のリーグVに貢献。15、16年はマシソン、山口鉄、沢村が方程式を組んだ。

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