【巨人】田口、開幕2戦目へ万全アピール…由伸監督「全てが良かった」

スポーツ報知
試合前、高木勇(右)は巨人ベンチにあいさつに訪れ小林と談笑する(カメラ・清水 武)

◆オープン戦 西武1―2巨人(17日・メットライフドーム)

 求めるレベルが高いからこそ、田口は満足しなかった。今年最長の7回を投げて4安打1失点。5回途中まで無安打投球にも、「球数110球はちょっと多いと思います。四球が3つあったり、フルカウントまでいったことも何回か(計7度)あったので」と内容を厳しく自己分析した。

 この日の西武は、7番にメヒア、8番に侍ジャパンで6番を打った外崎が入る超強力打線。初バッテリーの大城と入念に対策した。右打者の内角直球「クロスファイア」を多投。「あそこは僕の生命線ですし、クロスボールは絶対に武器になる」と攻め続けた。昨年までのチームメートで仲の良い高木勇との投げ合い。「特別な気持ちで臨めた」と刺激も受けて好投した。

 昨年は13勝で2年連続2ケタ勝利。更なるレベルアップへ、練習では菅野のブルペン投球を熱心に観察した。「投手の体の使い方は無限にある。ただ足を上げる、腕を振るの2つだけじゃない」と感じ、エースに積極的に質問。様々な足の上げ方を試し、理想のフォームを追求してきた。オープン戦2登板で12回2失点、防御率1・50。カーブやチェンジアップで緩急もつけ、安定感がさらに増した。

 由伸監督は「全てが良かった」と評価し、斎藤投手総合コーチも「何も心配していない」と全幅の信頼を口にした。開幕投手の菅野に続き2戦目の31日、阪神戦(東京D)先発が有力。貪欲に上を目指す左腕が、万全の状態を結果で示した。(片岡 優帆)

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