【巨人】ゲレーロ、猛攻の口火で移籍後初V打「いい試合になった」

スポーツ報知
お立ち台でインタビューを終えファンとタッチし笑顔を見せるゲレーロ(カメラ・竜田 卓)

◆巨人20―4中日(25日・前橋)

 お手本のようなセンター返しだ。ゲレーロが欲を捨てた。初回1死三塁、大野雄の甘く入ったシュートをコンパクトに振り抜いた。鋭い打球が、二遊間を難なく破る。先制点をもたらす中前適時打。「きっちり自分の仕事ができたよ」。20得点の猛攻の口火を切ったのは、主砲の一振りだった。

 2打席目もリプレーを見ているかのようだった。3回1死二塁。今度はスライダーをまたもシャープに中前へはじき返し、二走・坂本勇を迎え入れた。4回2死一、二塁では右中間へ2点二塁打を放ち、3打席連続で適時打。2度目の猛打賞に、巨人移籍後初の勝利打点を含む自己最多の1試合4打点だ。初めて上がったお立ち台で「今日はチームにも自分にも、いい試合になった」と声を張り上げた。

 今カードは中日相手とあって試合ごとに古巣のコーチ、元同僚へあいさつ。3~5日の前回対戦時には、湿りがちなバットを「オンリーディフェンス」と自虐的に表現していたが、今回はスペイン語で「ポコ ア ポコ!(ちょっとずつね)」と説明。自らも手応えをにじませている。

 昨季、地方球場では8試合28打数14安打、4発10打点とめっぽう強かった。長野で行われた24日こそ無安打だったが“地方の鬼”の名に恥じない爆発ぶり。「選手も非常にいい状態になってきている。すごくいい兆候です」。ゴールデンウィークを貯金週間にする。(西村 茂展)

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