【巨人】野上、パパ1勝「かわいい子が生まれたので」

スポーツ報知
野上(右)は、小林とお立ち台でジャビット人形を手にゆりかごダンス(カメラ・矢口 亨)

◆巨人11―1ヤクルト(30日・東京ドーム)

 うれしさがこみ上げる。お立ち台に上がった野上は終始、優しい笑顔を見せた。「昨日も(野手が)点を取って、今日も取ってくれると信じていたので、初回から飛ばしました」。7回97球、6安打1失点で今季3勝目。打線の援護に感謝しつつ、G党の応援を背に堂々と胸を張った。

 前回登板した4月22日の阪神戦(甲子園)ではチェンジアップを多めに投げたが、この日は「フォークが良かった」と多彩な変化球を駆使してツバメ打戦を翻弄。8日のヤクルト戦(神宮)では5回0/3を投げ5失点で黒星を喫したが、見事に雪辱。プロ10年目で、ヤクルトには初勝利となった。

 チームのため、家族のため―。元「モーニング娘。」の妻・石川梨華との間に第1子となる男子が誕生したことを先月25日に発表。だが、おめでたい話を振られても、クールに平然を装った。「チームが勝てる投球をしたことが一番いい。個人的にもチーム的にも」。父親になったからといって、勝利に対する気持ちは変わらない。

 だが…。ヒーローインタビューでは愛息への愛情が爆発した。「奥さんに似てかわいい子が生まれたんで、今日はジャビット君が欲しくて頑張りました」と満面の笑み。新米パパとして、投手陣の軸として、野上は全力で突き進む。

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