【巨人】マシソン&カミネロ、逆転優勝へ「勝利の方程式」フル回転

スポーツ報知
フェンスに腰掛け話をするマシソン(左)とカミネロ

 巨人のスコット・マシソン投手(34)、アルキメデス・カミネロ投手(31)が21日、逆転優勝への決意を語った。巨人の今季交流戦ラストゲームとなった17日のロッテ戦(ZOZO)ではカミネロが救援失敗も、首脳陣は両投手と沢村の「勝利の方程式」は現状、変えない方針。救援右腕・アダメスが育成から1軍に昇格したばかり。外国人枠争いの激化も力に変える「マシカミ」が、フル回転を宣言した。

 2日間の休養日で充電した。カミネロは東京Dにスッキリしたヘアスタイルで現れた。めったに散髪しない男が心機一転。マシソンも軽快な動きを披露した。

 カミネロ(以下、カミ)「暑くなってきたから髪を切ったんだ。ロッテ戦の敗戦はもう終わったこと。この2日間、来日した家族といい時間を過ごせました」

 マシソン(以下、マシ)「子どもと犬と一緒にお台場の海辺で遊んでリフレッシュできた。ゆっくりできたし状態はとても良い」

 17日のロッテ戦でカミネロがサヨナラ負け。先発投手の白星を初めて消した。首脳陣は1度の失敗で配置転換はしない方針。マシカミはともに刺激し合い、ブルペンを支える覚悟だ。

 カミ「良い時でも悪い時でも、マシソンとは互いに助け合っていこう、という話は常にしているんだ」

 マシ「カミネロは先発の白星を消したのは初めて。失点することはあっても、試合は壊すことはめったにない投手。重圧がかかる場面で彼がいるのは心強い」

 ここまでチームは30勝33敗1分け。カミネロは18登板、マシソンが19登板。他球団の勝ちパターン(30試合前後)に比べると登板数が少ない。大差での勝利、先発完投が多かったこともあるが、その分ここから投げまくるつもりだ。

 カミ「チームとして今まで以上に勝ち試合を作っていく必要がある。その力になれるようにしたい」

 マシ「連敗が続くと1日が長く感じるし、ものすごい疲労感がある。勝ち続けることでみんなが乗っていけるし、たくさん投げて接戦を多く勝っていきたい」

 マシソンは現チームでは貴重な13、14年のリーグ連覇経験者。4年ぶりのV奪回へ、強い思いがある。

 マシ「優勝させてもらった年はすごく楽しかった。今、チームは若く才能あふれる選手が増えてきてとても充実している。優勝を経験できれば自信になってもっと成長できる。自分もキャリアの晩年にさしかかっている立場。もう一度、なんとしてもこのチームメートと優勝を味わいたい」

 発奮材料もある。ゲレーロがコンディション不良で15日に登録抹消。代わりに23歳の157キロ右腕・アダメスが昇格した。由伸監督は「力がある。2軍で抑えとして投げている。そういう適性があるのかもしれない」と話す。「マシカミ」は親切に助言を送っているが、1軍外国人枠「4」の争いは激化。尻に火がつかないはずがない。「アダメス効果」が助っ人陣の力に変わることが期待される。

 首位・広島と4・5差は射程圏内だ。前半戦残り18試合。160キロコンビ・マシソンとカミネロのフル回転が、チームを上昇気流に乗せる。(片岡 優帆)

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