【巨人】和田、初スタメン母の前で初安打「良かった」

スポーツ報知
6回1死、中前にプロ初安打を放つ和田

◆巨人7―1ヤクルト(23日・東京ドーム)

 強烈な打球が中前へ抜けると、和田はホッとしたように表情を緩めた。5点リードの6回1死から風張の直球を捉え、プロ5年目で初安打。地元の高知から応援に駆けつけてくれた母・奈津子さんが見守る前で記念の一打を放ち「一番心配してくれていたので、打てて良かったです」とはにかんだ。

 この日がプロ初スタメンでもあった。打撃練習前に大西外野守備走塁コーチから「大丈夫か?」と心配されたというが、本人はスタメンとは知らず「何のことか分からなかった」と苦笑いで振り返った。第1打席は空振り三振で、第2打席は三ゴロ。それでも、阿部から「本塁打か三振でいい。思い切り振ってこい」と助言された通り、第3打席は持ち前の力強いスイングではじき返した。

 この一打に後続も奮起した。吉川尚が中前安打でつないで一、三塁とすると、小林は右前適時打。続く山口俊のセーフティースクイズは投前に転がったが、三塁走者の吉川尚が判断良くスタートし、最後はヘッドスライディングで生還した。「思い切っていけて良かったです」。下位打線でもぎ取った2点は、トドメとしては十分だった。

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