【巨人】上原、日々のケアと努力でたどり着いたトリプル100王手…高橋尚成氏が解説

スポーツ報知
06年は抑えで15セーブを挙げた高橋尚(右)

 誕生日が巨人・上原浩治投手(43)とわずか1日違いで、巨人、メジャーを通じて先発も中継ぎも抑えも経験したスポーツ報知評論家の高橋尚成氏(43)に、上原が日本人初となる日米通算100勝100セーブ100ホールドまで、あと1ホールドに迫っていることについて聞いた。

 ―先発、中継ぎ、抑え。全てをこなさないと達成できない記録です。

 「けがせずに、長く投げられたのがすごいこと。年齢を重ねても質のいいボールを投げて、結果を残してきた。日々のケアも含めて、努力し続けないとたどりつけない境地。野球選手として、投手として、能力が高いことの証明でしょう」

 ―尚成さんも先発だけでなく、06年には巨人の抑えも経験した。

 「僕はリリーフに転向してからも、ずっと先発の気持ちを持ち続けた結果、成功できなかった。上原は中継ぎやクローザーの気持ちにしっかりと切り替え、マウンドに上がっている。今春、メジャーで契約できず、巨人に戻ってからも結果が出ない時期があるなど、気持ちが萎えてもおかしくない場面もあった。でも心が折れず、強い気持ちで打者に向かう姿に、同世代として勇気をもらっています」

 ―20日からは敵地で広島と3連戦。巨人はどう戦うべきですか。

 「7連勝といい形で入れます。最悪でも勝ち越し、良くて3連勝するつもりでいきたい。2位ではなく、優勝するんだという強い決意で向かってほしいですね」

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