【巨人】上原、日本人初トリプル100達成…100勝、100S、100ホールド

スポーツ報知
7回、マウンドにあがり力投する上原(カメラ・石田 順平)

◆広島―巨人(20日・マツダ)

 巨人は8―8の7回から登板した3番手・上原が1イニングを無失点に抑え、8回表に巨人が勝ち越せなかったためホールドが付いた。上原は日本人初となる日米通算100勝100セーブ100ホールドを達成した。上原は巨人から09年に米大リーグに挑戦。今年から10年ぶりに巨人に復帰した。ここまで日米通算134勝、128セーブ、100ホールド。

 “トリプル100”は、メジャーで08年にトム・ゴードン(ヤンキースなど)が138勝、158セーブ、110ホールドで達成したのみ。あらゆる役割を高いレベルでこなしてきた証明であり、勲章である。だが、本人は巨人に復帰した時から、関連する質問を受けても意識をしてこなかった。それがここに来てリリーバーの地位向上を願い発言していた。

 連日、肩を作り、訪れるかどうかも分からない出番を待つ。1イニングを抑えて当然、打たれた時の方が注目を集めることもあるタフな中継ぎの重要性がより世間に浸透してくれれば―。

 試合は巨人が2回を終え0―7から猛烈な追い上げで同点に追いついた。7点を追う4回、この試合3度目の先頭打者出塁をついに生かした。マギーが中前打を放つと、1死一塁で亀井も中前打。1死一、二塁で陽が打った瞬間に左中間へのホームランと分かる5号3ランを放った。

 さらに5回。2番手で好投する先頭の吉川光が広陵高後輩・野村から右前打で出塁すると、1死二塁で吉川尚が四球を選んで1死一、二塁。するとマギーがあわや場外弾の左越え11号3ランを打って、ついに1点差まで追い上げた。

 6回には吉川尚が1点を失い2点差に広がった。

 しかし、7回先頭の代打・石川が右前打で出塁すると、長野は広島・菊池の失策で無死二、三塁となった。一打同点の場面で吉川尚が中前2点適時打を放って同点とした。

 ◆ホールド(Hold)中継ぎ投手の貢献度を評価する指標の一つ。MLB公式サイトでは99年分から表記、NPBでは05年から公式記録に加えた。得点差などの記録が付く状況はセーブの規則とほぼ同じだが、日本が同点でのケースを含むのに対し、メジャーはリードしている時のみに限られる。

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