【巨人】上原「平常心で戦え」4月も9月も1勝の価値同じ…7戦連続無失点中

スポーツ報知
キャッチボールで調整した上原

 巨人・上原浩治投手(43)が20日、シーズン残り9試合を「平常心で戦うことが重要」と“世界一の心構え”を説いた。13年にRソックスでワールドシリーズを制覇した経験豊富な右腕が、重圧とは無縁の価値観で貢献する。

 激しいCS争いは3~6位が大混戦。1つの勝敗で順位が大きく変動する可能性があり、しびれる試合が続くが、開幕から毎日が勝負所のこの男にとってみれば、普通の1試合だという。

 「4月の1勝も9月の1勝も価値は同じ1勝。重圧を9月に感じるんやったら最初からやっておけよ、という話ですから。僕はそう思ってやってきました」

 過度の緊張や余計な重圧を自らかけてしまえば、パフォーマンスへ影響を与えてしまうこともある。そんな“見えない敵”とは戦わず、目の前の打者1人に対峙(たいじ)して打ち取ることだけだ。

 8月26日の阪神戦(東京D)に1軍再昇格後初登板を果たしてから、現在7試合連続無失点を継続中。勝ちパターンから僅差のビハインドまで幅広い役割での起用に応えている。「とにかくいつも通りやるだけですよ」。テンポのいいマウンドさばきで無失点に抑え、熱いハイタッチでチームを鼓舞する。4月から続けてきた変わらぬ姿で、歓喜を呼び込む。(西村 茂展)

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