【巨人】岡本、DeNA東打ち砕く!逆転3位へ勝負の4連戦

スポーツ報知
室内練習場でティー打撃する岡本。DeNA先発・東の攻略を誓った(カメラ・矢口 亨)

 巨人の岡本和真内野手(22)が27日、天敵攻略を予告した。28日のDeNA戦(東京D)は、今季5戦5敗と苦しめられているルーキー左腕・東(あずま)が相手。「同じ投手に5回もやられている時点で恥ずかしい」と雪辱を誓った。

 同じ3位で並んでいたDeNAはこの日、阪神に敵地で勝利し、単独3位に浮上。巨人は7月8日以来の4位に転落した。2年ぶりのCS進出をたぐり寄せるためにも、絶対に負けられない。

 いつになく強い岡本の口調は、自分を鼓舞しているようだった。「全部負けている。同じ投手に何回も…5回ですか? 5回もやられている時点で恥ずかしい。それだけいい投手ですけど、チーム全員で崩せるようにやっていきたい」。東との対戦は打率2割8分6厘、1本塁打とまずまずだが、チームはここまで5戦全敗。今季最後の対戦となるからこそ、打ち砕いて終わりにする。

 この日、DeNAが甲子園で阪神に逆転勝ちした。同率で3位だった巨人は試合がなかったため、0・5ゲーム差の4位に転落した。28日からの4連戦、相手先発はいずれも難敵ばかり。2年ぶりCS進出への今季最大の正念場だ。その初戦、なにより東を攻略しないと道は開けない。

 岡本には、そのイメージは描けている。「いつもスラスラと投げられているので、粘って粘って、球数を投げさせて、長い回を投げさせないことが攻略につながるのかなと。甘い球が来ないわけじゃないし、それを仕留められれば」。東の武器は威力ある直球と、ブレーキの利いたチェンジアップ。クリーンヒットよりも、泥臭く食らいつき、相手を根負けさせられるかが鍵、と踏んでいる。東に対して10打数4安打の坂本勇は「制球のいい時はどうしようもないくらいの投手」と認めつつ「全部直球狙いじゃ打てないと思うし、そこは駆け引きになると思う」と不敵な笑みを浮かべた。

 CS進出へ負けられない戦いだ。高橋監督は「データが必要なものもあるし、データ通りに来るかと言ったら、そうとも限らない」と指摘。東から打っている他球団の打者はどう対応しているかなど、チームとして傾向と対策を練っている一方、「(東を)もう、なんとかしないとね。次は6回目でしょ? なんとなくイメージはあるだろうからね。(打席に)ずっと立っているわけだから」と、各打者の適応力や本能的な部分にも期待した。

 29日の広島戦(東京D)では大瀬良、10月1日のヤクルト戦(神宮)では小川と、エース級との対戦が見込まれる。だが投手側からすれば、少し見方が違うようだ。かつてGキラーとして巨人打線に立ちはだかっていた藤井秀悟打撃投手(41)は「抑えていても、気持ち的に嫌な感じはいつもある。投手は『いつか打たれるかもしれない』と考えてしまうから」と当時を振り返る。

 “6度目の正直”で東を攻略できるか。28日は極めて重要な一戦となる。(尾形 圭亮)

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