【巨人】準硬式出身・坂本工、3回無安打無失点 原監督「本当に素晴らしかったね」

スポーツ報知
3回を無失点に抑えた先発の坂本工

◆巨人紅白戦 白組5―1紅組=7回制・特別ルール=(11日・サンマリン宮崎)

 先発した育成・坂本工宜投手(24)が快投した。3回を打者9人40球で無安打無失点。準硬式野球出身の異色の右腕が原監督に猛アピールした。

 2回2死、宇佐見を内角直球で追い込み、最後はブレーキのきいた低めの123キロチェンジアップで空振り三振。カットボールも有効に使いつつ最速146キロを計測した。「左打者の内角、右打者の外角に強い球を投げることがテーマでした」と力強い球が光った。

 制球も安定していた。この日は打者9人中8人が初球ストライク。今キャンプ、水野投手コーチから「ブルペンでは初球から2ボールのつもりで投げるように」とストライクを確実に取る意識を徹底する指示が出ている。坂本工は「ストライク先行は良かったです」と手応えを得た。

 関西学院高野球部で外野手。関学大準硬式野球部で投手に転向した。16年育成4位で入団し、2年間ファームで先発も中継ぎも経験。「自分の存在を原監督にインプットしてもらうことが今日の狙いでした」と話した右腕を、指揮官は「本当に素晴らしかったね」と絶賛した。

 マギーの退団が決定的となり、上限70人の支配下登録選手は現状59人。外国人など今後も流動的な部分はあるが、育成選手もチャンスだ。背番号「006」からの昇格へ、坂本工は秋から勝負のつもりで臨んでいる。(片岡 優帆)

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