【巨人】ゲームノック9イニングで実戦的な練習 元木コーチ猛ゲキ連発で活気

スポーツ報知
ナインに指示を出す元木コーチ

 巨人が12日、秋季宮崎キャンプで実戦想定の「ゲームノック」を行った。

 紅白戦と同様にユニホームをホーム用の白組、ビジター用の紅組と分けて守備と走塁をイニングごとに交互に実施。古城コーチ、金城コーチが打つノックの打球で動いて9イニング行った。打者走者役の選手は本塁横でノッカーが打った瞬間に一塁へスタート。電光掲示板のスコアボードに得点、安打数、エラー数も表示し、実際の試合と同じような緊張感を演出した。

 守備側はアウトカウントや点差、走者の走力など状況によって守備位置や守備の動きを変え、選手同士で指示を出しながら考えてアウトを積み重ねていった。

 三塁ベースコーチを務めた元木内野守備兼打撃コーチは守備の動きにも目を光らせた。1死三塁、内野前進守備の状況で、弱い内野ゴロで二塁手がバックホームするも、三塁走者の足が速くオールセーフになった場面では「ホームが間に合わないと思ったら次の指示を出して(一塁で)一つアウト取らないと。キャッチャーも周りも声が聞こえないよ」と厳しく指摘した。

 さらに元木コーチは、指示の声が小さい選手にやり直しを命じたり、「腹から声出そうぜ」ともり立てたり、「ナイスプレーの時はみんなでナイスプレーと言ってやろうぜ」と促したりする場面もあった。

 全員が一つのボールに集中し、投手がけん制球を投げると、攻撃側の全選手が「バーック」と大声を出すなど、途中から雨が降ってきたサンマリンスタジアムは最後まで活気があった。

 この日の野手の守備位置は白組が捕手・小林、宇佐見、一塁・加藤、和田、二塁・吉川尚、北村、三塁・北村、増田、遊撃・増田、吉川尚、左翼・和田、加藤、中堅・立岡、右翼・松原。

 紅組が捕手・岸田、一塁・大城、二塁・山本、三塁・田中俊、遊撃・吉川大、若林、左翼・石川、中堅・重信、右翼・笠井。

 イニングによってチーム内で守備位置を変えながら実戦感覚を養った。

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