【巨人】岡本和真、エース級打つ!「失投一発で仕留める」

スポーツ報知
トークショーでサンタのひげをつけた岡本(右)とトナカイのかぶりものをした吉川尚(カメラ・泉 貫太)

 巨人の岡本和真内野手(22)が22日、超一流への挑戦を来季の目標に掲げた。この日、東京・江東区内で行われた「アンダーアーマー・ベースボールフェスタ2018 in ARIAKE」で小学生対象の野球教室に吉川尚とともに参加。過去に対戦した中で、楽天・岸には歯が立たなかったと告白した。今季は史上最年少で「打率3割・30本・100打点」を達成したが、エース級を打ち崩してこそ真の強打者。「『1年だけ』と言われたくない」とレベルアップを約束した。

 即答だったことが、打席で受けた衝撃の大きさを物語っていた。野球教室の質問コーナー。小学生から「今まで対戦した中で、一番すごいと思ったピッチャーは誰ですか」と問われると、2人は楽天・岸の名前を挙げた。岡本が「前に飛ぶ気がしなかった」と明かせば、吉川尚も「直球のキレとコントロールがすごかった。『これは打てないな』と思った」と振り返った。

 今季の岡本は第89代4番に座り、史上最年少で「3割・30本・100打点」を達成したが、岸には完敗だった。「内角に来ると分かっていて、実際にはそれほど厳しいコースではなかったのに、体が全く動かなかった」。6月7日の楽天戦(東京D)。1打席目こそ四球を選んだが、2打席目からは3連続三振を喫した。

 真の4番…超一流になるためには、一流投手を打ち崩すことが必要だ。岸以外でも今季、広島・大瀬良やヤクルト・ブキャナン、中日から阪神に移籍するガルシア、阪神・メッセンジャーらエース級に苦戦した。どのコースが得意でどこが苦手なのか。今年のデータを基に、来年はさらに厳しく攻められることは確実だ。それでも岡本は「『1年だけ』と言われたくないし、今年以上の成績を残したい。(研究されても)失投は絶対にある。それを一発で仕留められるようにしないといけない」と頼もしかった。

 野球教室では「いいスイングを心がけるより、しっかりボールを打つことだけを考えた方がいい」「打席では『ここで打てば盛り上がるな』とか考えている」など、チビっ子たちに岡本流の極意を伝授した。シーズン終盤には体重が104キロまでいったと明かした。「米は我慢。焼きそば、お好み焼きも食べたいけど、体重を90キロ台にしてキャンプを迎えたい」。炭水化物の摂取を抑えて体を絞る。

 「今年は個人としてはいい成績でしたが、来年は優勝と日本一に貢献できるように頑張ります」。来季の野球教室では、エース級の打ち崩し方を教えてくれるだろう。(尾形 圭亮)

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