【巨人】坂本勇人、2年ぶりGグラブ奪回へ“ハイブリッドトレ”「脚がぷるぷる震えている」

スポーツ報知
重心を落とした状態でゴロを捕球する坂本勇

 巨人の坂本勇人内野手(30)が15日、チームメートの吉川大、北村、楽天・西巻と沖縄・那覇市内で行っている自主トレを公開。2年ぶりの遊撃手部門でのゴールデン・グラブ(GG)賞の受賞へ、宮本式+稼頭央式の“ハイブリッドトレ”で鍛錬した。自身が宮本慎也氏(ヤクルト・ヘッドコーチ)と合同自主トレをしていた際に学んだゴロ捕球練習に加え、今年からは松井稼頭央氏(西武2軍監督)が取り組んだメニューも導入。2人のレジェンドを参考に、17年以来となる名手の座を奪う。

 両足を大きく開き、重心を落とした状態で、坂本勇は守備の基礎となる土台づくりを入念に行った。正面、右斜め前、真横と3か所からゆっくりとゴロを転がしてもらい、姿勢を保ったまま捕球、送球を繰り返す。5球を1セットとして3種類で計25セット。「足を使って守備をするというのは、違うプレーにもずっと生きてくる」と意図を明かし「脚がぷるぷる震えている」と効果を実感した。

 この練習は昨年まで松井氏と自主トレしていた吉川大が今回、坂本勇に紹介したもの。勇人が幼少期から憧れてきたスーパースターが、オフの期間こなしてきた反復練習だけに「あれだけ長くバリバリやってきた人が、自主トレでやっているというのは意味があると思う」と毎日こなしている。

 その後は、自身が12年に宮本氏と自主トレをしていた際に取り組んだ、ゆっくりと転がされたゴロを走り込みながら正面で捕る練習を、休むことなく10分こなした。現役時代、2人で計14度のGG賞を受賞した(宮本氏は三塁手で4度受賞)名手たちから受け継いだ特訓に計1時間も没頭。守備の目標には改めて、2年ぶりのGG賞の受賞を掲げた。昨年は広島・田中に譲っただけに「そこは常に目標にしてます」と意気込んだ。

 この日は守備の前に25種類の体幹トレをこなし、内野ノック、80メートルの遠投を含むキャッチボール、ティー打撃235スイング、最後はウェートトレと計6時間。チームはFAの人的補償で内海、長野が移籍。今季、生え抜きでは阿部、亀井に次ぐ在籍年数となった。

 「打率もホームランも打点もキャリアハイを目指したいですし、現役でいる間は常にそういう気持ちでやっている。プレーで引っ張るということしか考えてない」。打撃3部門の過去最高は打率3割4分5厘(18年)、31本塁打、85打点(ともに10年)だ。攻守で圧倒的な存在感を示し、5年ぶりの優勝へ導く。(後藤 亮太)

巨人

×