【巨人】小林「僕も負けたくない」開幕スタメンマスク死守へ強化する3つのポイントとは…

スポーツ報知
自主トレでキャッチボールをする小林(カメラ・越川 亘)

 巨人の小林誠司捕手(29)が15日、競争に勝ち抜き、3月29日の広島戦(マツダ)で開幕スタメンマスクを奪う覚悟を示した。「まずは開幕戦がスタートになる。もちろん出たいという気持ちはありますし、開幕戦だけでなくその次の試合からも出たい」。開幕戦に先発すれば5年連続の開幕スタメンマスク。開幕投手に内定している菅野と4度目の開幕バッテリーを組むことになる。同世代の「スガコバ」バッテリーで、宿敵のカープを封じ込める。

 簡単な道のりではないことは分かっている。新加入した炭谷が「全試合フルイニング出場」を目標に掲げれば、4年ぶりに捕手復帰する阿部も「捕手一本」で勝負に挑んでくる。大城、宇佐見、岸田ら若手の台頭もある。それでも小林は「僕も負けたくない。実績とかいろいろ比べて劣る部分はあるかもしれないが、どんどん向かっていきたい。積極的に挑戦していきたい」と“強敵”相手でも逃げるつもりはない。

 勝ち抜くために3つの強化テーマを掲げた。

 〈1〉スローイング 昨季まで3年連続でリーグトップの盗塁阻止率をマークしているが「またまだ精度を高める」と貪欲な姿勢を貫く。キャッチボール、遠投からすでに実戦を意識した送球を心がけている。

 〈2〉バッティング 昨季の開幕当初は一時“首位打者”になったが、最終的には打率2割1分9厘。それだけに「先輩らにたくさん聞いて考えながらやりたい」と“取材魔”になる。

 〈3〉フィジカル 〈1〉〈2〉の土台づくりのために必須だと考えている。現在は大阪府内で自主トレ中。午前中は6種類に及ぶ下半身中心の鍛錬やダッシュ系に取り組み、午後はベンチプレスなど上半身を中心に多彩なメニューをこなしている。

 「競争ですね。しっかりやります」と小林。まずは2月1日のキャンプインへ、ベストな状態で臨む。(小林 圭太)

 ◆阿部と炭谷の捕手争いコメント

 ▼炭谷(1月11日)「僕が(フルイニングの)目標を無理だなと思った時点で選手である資格はないなと思う。打撃も投手からの信頼も、勝てるようなゲームづくりも、銀仁朗に任せておけば大丈夫という信頼も、トータルで他の捕手を上回らないと。達成して優勝したら、最高の喜び」

 ▼阿部(1月12日)「フルイニング出場は難しい。でも、捕手なら誰もがそこを目指す。俺も1試合でも多く(マスクを)かぶりたいし、競争意識を持ちながら協力し合って、チームが勝てるようにしたい」

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