【巨人】二塁定位置争い、吉川尚に待った 田中俊が三塁打、山本も左前打でアピール

スポーツ報知
5回、右翼線三塁打を放った田中俊

◆練習試合 KIA5―7巨人(20日・那覇)

 巨人の田中俊太内野手(25)と山本泰寛内野手(25)が、KIA戦でそろって定位置取りへ打撃でアピールした。まずは5回1死。途中出場の田中俊が、最初の打席で右翼線を抜けていく三塁打を放った。「結果が出たことはいいけど、内容、やりたいことはまだやりきれていない。意識してやっていかないと」。試合後も特打を行うなど結果に満足することはないが、試合では存在感を示した。

 今季初の対外試合となった16日のサムスン戦(那覇)ではスタメン組で4回までに12安打11得点を奪うも、それ以降は2安打無得点。試合後に原監督が「“後組”が1点も取れていない、というね。やっぱりこれを彼らがどういうふうに思っているかでしょうね」と若手の奮起を促していた。

 しかし、この日は5回の田中俊の三塁打をきっかけに勝ち越し点を奪取。さらに7回にはこちらも途中出場の山本が「粘り強さを出せた」と低めの変化球に食らいつく左前安打で出塁し、4番・岡本の2点打につながる好機を演出。原監督も「今日はジャイアンツBも頑張ったよ」とたたえるなど、途中出場組の若手がアピール合戦を繰り広げた。

 現状では遊撃の坂本勇は不動。3試合連続で二塁でスタメンの吉川尚も走攻守で猛アピールを続けているが、田中俊、山本、吉川大らも含めて全員が定位置取りを目指している。俊太が「もっと上を見て、自分も成長していかないと」と話せば、山本も「結果を出さないといけない立場なので、最高の準備をしていくだけです」。競争の活性化が、チーム力の底上げにもつながる。(後藤 亮太)

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