【巨人】開幕1軍サバイバル最終章 原監督、ビヤヌエバに「そろそろ結果出せ」

スポーツ報知
ソフトバンクとの3連戦に向け、やや険しい表情で福岡入りした原監督(カメラ・池内 雅彦)

 巨人の開幕1軍をかけたサバイバルが最終章に突入する。原辰徳監督(60)は11日、ソフトバンク3連戦(12日・北九州、13、14日・ヤフオクD)に向け大阪から福岡へ移動。若手3選手を2軍合流として競争を加速させた。オープン戦打率2割2分7厘のビヤヌエバについては「そろそろ結果も出してほしい」と注文。4つの1軍外国人枠は投手「3」が濃厚で、残る1つのイスをゲレーロと激しく争うことになりそうだ。

 新外国人とはいえ、特別扱いはしない。新大阪駅から新幹線で福岡に移動した原監督は、ビヤヌエバについて厳しい姿勢を打ち出した。「そろそろ結果も出してほしいね。あんまり気にしていないよ、とは言えないよ」。2月のキャンプから日本野球に必死に対応しようとする姿を見てきたが、開幕まで3週間を切り「結果」という言葉を使って判断基準の段階を上げた。

 オープン戦8試合で22打数5安打、打率2割2分7厘、0本塁打、0打点。高めの速球と低めの変化球で攻められ、全て単打で長打がない。凡退した17打席のうち、11個がフライアウト。昨季メジャーで20本塁打した右の大砲は「日々、競争のつもりでやっている」という。そろそろ、持ち味の長打力を見たいところだ。

 ゆっくりしていられないチーム事情もある。1軍外国人枠は「4」。守護神候補クックと先発のメルセデス、ヤングマンで投手に3枠が決定的で、残り1枠は野手でビヤヌエバかゲレーロという状況。開幕だけを考えれば、ヤングマンかメルセデスを初登板まで1軍登録せず、それまでの数試合でゲレーロとビヤヌエバの同時登録は可能だが、一時的な話。ビヤヌエバは競争を勝ち抜く必要がある。

 外国人争いと並行して、原監督は若手の競争にも刺激を加えた。大阪遠征に帯同していた北村、松原、若林の3選手が、侍ジャパン組が再合流することもあって帰京し、2軍合流となった。「北村も4番でタイムリーを打ったのは印象に残っている。若林も全部のポジションできるのは見極められた。松原も少し良くなった」と評価し、さらなるレベルアップを期待した。

 1軍は11泊12日の長期遠征中。その最終戦となる14日のソフトバンク戦(ヤフオクD)を若手を見極める1次リミットとしていた。「少しずつ(入れ替えで)動いてきている感じは見えるでしょ。のほほんと時間は使っていないつもりなんだけど。多少ピリピリ感も出てきている」と選手の競争意識を感じている。北九州、福岡の3試合は重要なアピールの場になる。

 例年の開幕1軍は投手12人、野手16人。今年から登録人数が1人増の29人(ベンチ入り25人)となるが、現在1軍の野手18人を若干名、絞り込む必要がある。29日の開幕戦・広島戦(マツダ)まで実戦は残り10試合。外国人も、若手も競争がヒートアップする。(片岡 優帆)

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