【全米プロ】松山「優勝したい」日本人初メジャーVで日本男子ゴルフ変える

2017年8月13日4時0分  スポーツ報知
  • 第2ラウンドの16番でティーショットを放ち、打球が飛んだ方向を指さす松山英樹(ロイター)

 ◆米男子プロゴルフツアー メジャー最終戦 第99回全米プロ選手権第2日(11日・米クウェイルホローC、7600ヤード=パー71)

 【シャーロット(米ノースカロライナ州)12日=岩原正幸】中断の影響で日没サスペンデッドとなっていた第2ラウンド(R)の残りが完了し、引き続き第3Rが始まった。3打差15位から出た松山英樹(25)=LEXUS=は11日の第2Rで7バーディー、ボギーなしでメジャー自己最少の64をマークして首位に浮上。12番から4連続バーディーに加え、16~18番の難関「グリーンマイル(死刑台への道)」でも1つ伸ばし、日本人初のメジャー制覇を視界に捉えた。

 午後7時前で薄暗い最大の難所「グリーンマイル」。松山が一瞬だけ“死刑台への道”に足をすくわれかけた。16番の第1打は観客に打球の行方を知らせる大声を出すほど右に曲げ、木に当たり仮設テント付近に落ちた。無罰での救済を受けてドロップした場所はカート道に両足がつくものの、前方にはグリーンへの視界が開ける。ラフにあるボールを「ピンに向かって」8アイアンで強く叩き、グリーン右手前バンカーまで運んだ。

 「GO!ヒデキ!」。ロープ外から息をのんで見守った地元ギャラリーを一気に味方に付け、パーでしのいだ。続く17番。池が取り囲むアイランドグリーンのような名物ホールは、8アイアンで右2メートルへ。「ベストショット」と自画自賛した一打でハーフターン時に5差あったキズナーに並び、メジャー初、日本人6人目の首位を引き寄せた。

 12番からは、15年全英オープン3日目以来メジャー3度目で自己最多の4連続バーディー。15番の第2打地点で雷雲接近により1時間半以上の中断となったが「少し疲れていたので、いい休憩だと思い休んだ」とツキも味方した。大雨の影響で再開後は超高速グリーンが遅くなったものの即座に対応した。

 パーオンを逃した1、2番は寄せワンでしのぎ、9番は7メートルを沈めパーセーブ。「今週はグリーンが速く、入らなくても仕方ないと思ってやっているのがいい」。米ツアー自己最少23と好調なパットで、初日5つだったボギーはゼロ。この日ベストスコアの64は、6月の全米オープン2日目の65を1打更新するメジャー21戦76R目の最少スコアだ。

 前週のブリヂストン招待で今季3勝目。スマホには15年大会覇者で元世界ランク1位のジェーソン・デー(豪州)から「おめでとう」とメッセージが届いた。デーも「ヒデキからは『ありがとう。来週また』と英語で返信が来たよ」と明かした。「ヒデキはいつも最後まで練習場に残って練習する。先週勝ったことも驚かないし、今週もそれは同じさ」。同じスポンサーと契約するなど親交が深く、第3Rは最終組で回るライバルですら初Vを“予言”した。

 公式会見は午後8時を過ぎたにもかかわらずテレビカメラ4台、約30人の報道陣が集結。「最終日にもし、ここ(優勝会見)に立っていられたら(国内ツアー人気が低迷する)日本男子ゴルフの状況が変わると思う。優勝したい」と決意を込めた。今大会の第2R終了時点で首位の選手が優勝する確率は42・37%。「メジャーで2日間戦いトップタイにいるのは初めてで緊張する。残り2日、どういうプレーができるか楽しみ」。前週Vの勢いのまま、日本に歓喜を届けるつもりだ。

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