プロ49年目ジャンボ尾崎、目標は3度目エージシュート?「そんなレベルの低いこと言うなよ」

スポーツ報知
女子ジュニアを熱血指導する尾崎将司(右)

 国内男子ツアー史上最多94勝の尾崎将司(70)=セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ=が13日、千葉県内のゴルフ練習場で「第1回ジャンボ尾崎ジュニアレッスン会 supported by 0hole」を開催した。

 尾崎健夫(64)、直道(61)ら「ジャンボ軍団」のプロ8人とともに、100通を越える応募総数の中から書類選考を通過した北は山形、西は兵庫から小学3年から高校2年生までの男女29人のジュニアに約2時間にわたり1人、1人にスイング指導を施した。

 まず、それぞれの子供の背後に立って、じっとスイングを観察。「下半身の力をためて使うこと」。「右に行った体重をできるだけ左に移動させること」。「飛ばすためには右太ももに体重を乗せてバックスイングしなさい」。ジャンボは、それぞれの年齢に合わせた言葉を選んで熱血指導した。

 公式なものでは自身初となるジュニアレッスン会の開催理由について「夢を持つ若い子たちに協力できたらと」と説明した。小学生の女子から「どうしたらヘッドスピードは速くなりますか」と質問され「とにかく素振りをしなさい。まだ体が小さいから、たまにクラブを逆に持って(ヘッドを握って)振って、ヘッドスピードの速さを感じながら振ることを勧めますね」と丁寧に身ぶり、手ぶりも交えて答えた。

 父がジャンボのファンだという千葉・麗沢高1年の西郷真央さんは、昨夏の国内女子ツアーに出場した経験もあるアマチュア。「課題としているところをすごく優しく教えてもらった」と目を輝かせた。「女の子の方がゴルフ能力みたいなのがあるね。親は早く上手くなりたい気持ちを抑えて基礎、基本をしっかりやってほしい。3年後どれだけ成長したかを確認しながらやっていってほしいね」とエールを送った。今後も時間の許す限り、継続的にジュニア育成に取り組んでいく方針という。

 また、15年1月から契約してきたシャフトメーカー「セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ」との所属契約の1年間延長を発表した。24日に71歳を迎えるが、持病の腰痛や背中痛は和らぎ、このオフはトレーニングと打ち込みを順調に継続している。「運動して強くして治すのが一番。毎日クリアすべきものを作って、それをやっていきたい。最低条件はクリアできているよ」と明るい表情で話した。

 プロ49年目の永久シード保持者は4月の国内開幕戦、東建ホームメイトカップ(12~15日、三重・東建多度CC)から参戦予定だ。「今年は、準備する力をつけたい。準備できる体を作っていきたい。体はだいぶいいから開幕の時にビックリするよ。達成したいもの? エージシュート3回? 予選通過? そんなレベルの低いこと言うなよ。それがしたくて現役をやってるわけじゃないから」。あくまでもレジェンドが追い求めるのは2002年9月以来となる95勝目だけ。豪快な笑顔に、確かな自信をにじませた。

ゴルフ

×