石川遼、選手会長初戦69発進「緊張感があって楽しかった」

スポーツ報知

◆アジアンツアー共同主管 男子プロゴルフツアー開幕戦 SMBCシンガポールオープン第1日(18日、セントーサGC=7398ヤード、パー71)

 【セントーサ島(シンガポール)18日=岩原正幸】日本ツアー開幕戦は雷雲接近による中断で、156人中78人が日没で競技を終えられなかった。今季から選手会長に就任後初戦の石川遼(26)=カシオ=は6バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの69。開幕2日前に首痛を発症しながら新年初ラウンドでは4番目に良いスコアで、2アンダーの暫定11位発進。5アンダーで暫定首位のセルヒオ・ガルシア(スペイン)らと3打差につけた。

 強い日差しに照らされた石川の表情は、最終2ホールの連続バーディーで少しだけ晴れた。後半8番で6メートルを決めると、9番は残り162ヤードの第2打を9アイアンで3メートルに。スライスラインを沈め、2アンダー暫定11位発進。選手会長としての新年初ラウンドで、08年以降では自身4番目となる69の好スコア。「初めてのシンガポールで、緊張感があって楽しかった」と振り返った。

 前半13番は第1打を右の大きな池に入れたが、8メートルのパーパットを沈めてしのいだ。3番は3ウッドの第1打を左に曲げ、5オン1パットのダブルボギー。昨秋に、体のターンで打つ新たなスイングに改造後、一度ショットが乱れると修正できない場面が目立ったが、この日は違った。「試合はなくても取り組んでいることは同じなので、8、9番で修正が効いた」と手応えを口にした。

 16日に首痛を発症するまさかの事態に見舞われた。17日はフルスイングを封印し、プロアマ戦を“完走”。開幕戦は前年の海外メジャー・マスターズ覇者のガルシアと同組。懸命なアイシング治療で「7~8割まで良くなり、飛距離も出せた」と約100人のギャラリーを沸かせた。

 6年ぶりに国内ツアーに主戦場を置く今季の目標は、09年の4勝を超える自己最多の5勝。「アイアンショットの(さらなる)修正が必要。スコアを出す上ではキーになる」と居残りで練習に励んだ。

 ◆石川の17年 米ツアーでは17戦で予選通過6回と低迷。秋の入れ替え戦で敗退し、17―18年シーズンのレギュラーツアー出場権を失った。10月からの日本ツアーでは7試合に出場したが、ドライバーショットが不振で国内自己ワーストの5戦連続予選落ちを経験。自身最終戦のカシオワールドオープンで1打差2位に入り、復調のきっかけをつかんだ。

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