松山英樹、大会3連覇でパーマーに肩並べる「日曜日のバックナインでいい争いができたら」

スポーツ報知
松山英樹

 米男子プロゴルフツアーのフェニックス・オープンは1日から4日間、米アリゾナ州TPCスコッツデール(7266ヤード、パー71)で行われる。世界ランク5位の松山英樹(25)=LEXUS=は30日、公式会見に登場し、1961~63年のアーノルド・パーマー(米国)以来となる大会3連覇に自信を見せた。

 松山は適度な緊張感を漂わせ、公式会見に臨んだ。日本選手では、米ツアーで男女通じて史上初となる同一大会3連覇へ―。過去4度出場で4位、2位、優勝、優勝と抜群の相性を誇るコースの感触を9ホール回って確かめ「ここで3回連続勝てればパーマーさん以来なので、それを目指して頑張りたい」と意欲を見せた。

 今大会で3連覇したのは61~63年のパーマーだけ。米ツアー通算62勝(メジャー7勝)で「キング」と呼ばれ、一昨年に87歳で亡くなった同氏について「米国に来て偉大さが分かった」。米ツアーで同一コース3連覇なら、09~11年にジョンディア・クラシックを制したスティーブ・ストリッカー(米国)以来となる。

 “因縁”の組み合わせも決まった。16、17年に、それぞれプレーオフ(PO)で退けた米ツアー屈指の人気者リッキー・ファウラー(世界ランク7位)、12年全米オープン覇者のウェブ・シンプソン(同40位、ともに米国)と同組。「なんか不思議な感じ」と苦笑しながら「日曜日のバックナインでいい争いができたら」と宣言した。

 前週は最終ラウンドでベストスコア69をマークし12位と好調。「ショートゲームはいい感じで来ているので強みにしたい」。昨年は1週間で過去最多65万5434人が訪れた舞台で、大観衆を沸かせる準備は整った。「僕しか(3連覇に)チャレンジできる人がいないというのは、楽しみ」。ツアー公式サイトで「彼の城」と表現された得意なコースで、寡黙な男が強気な言葉を並べた。

 ◆国内男子の同一大会3連覇以上 73年のツアー制施行後では10~12年日本シリーズJTカップの藤田寛之など12例。尾崎将司が4度達成。最高はV5で、74~78年九州オープン鈴木規夫、80~84年中四国オープン倉本昌弘。

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