美女ルーキー三浦桃香、5日死去の祖父に届け 地元・宮崎で首位発進

スポーツ報知

◆女子プロゴルフツアー アクサレディス宮崎 第1日(23日、宮崎・UMKCC=6505ヤード、パー72)

 先週のTポイントレディスで初めて最終日最終組を経験した美人ルーキー三浦桃香(19)=フリー=が8バーディー、2ボギーの66で回り、首位に立った。5日に亡くなった祖父・福元孝哉さん(享年73)の遺影を祖母・良子さん(75)が掲げて応援する中、地元の宮崎で魂のプレーを見せた。葭葉ルミ(25)=富士住建=、佐伯三貴(33)=大和ハウス工業=、辻梨恵(24)=大和証券=も首位。勝みなみ(19)=明治安田生命=ら新人3選手を含む5人が1打差5位に続く。

 大会初日最多の3222人の観衆が詰めかけたコースで、地元の美人ルーキー三浦が存在感を発揮した。前半を1アンダーで折り返した後、10番パー5では169センチの長身を生かした華麗なスイングで2オンに成功し、バーディー。後半だけで5つスコアを伸ばし、首位に浮上した。「後半は100点です」。愛くるしい笑顔で初日を振り返った。

 地元の知り合いやファンに明るく振る舞う一方、実は深い悲しみを抱えていた。8歳でゴルフを始めた時から応援してくれていた母方の祖父・福元孝哉さんが末期がんのため5日に亡くなった。直後のPRGRレディス(9~11日)を欠場し、葬儀に参列するつもりだったが、母・恭子さん(47)に「あなたはもうプロなのだから試合に行きなさい」と諭され、出場を決断。今季初めて予選を通過した(41位)。次の週のTポイントレディスでは結果的に22位に終わったが、最終日最終組を回る健闘を見せた。

 この日は孝哉さんの遺影を持った祖母・良子さんが前半の9ホールを歩いて愛する孫を見守った。「おばあちゃんは足が悪いのに応援してくれた」と三浦は感謝。天国の祖父にはプロとしての雄姿を披露した。

 「あと2日、自分のゴルフをしたい」。美人プロは強い意志で地元のトーナメントを戦っている。プロ転向4戦目の今大会に勝てば1988年のツアー制施行後では宮里藍、佐伯三貴が持つ日本人最速記録に並ぶ。その時、三浦桃香は本物のスターとなる。(竹内 達朗)

 ◆三浦 桃香(みうら・ももか)1999年2月12日、宮崎市生まれ。19歳。8歳からゴルフを始め、2010年全国小学生トーナメント優勝。昨春に宮崎・日章学園高を卒業。同5月に交通事故に遭い、ろっ骨骨折の影響などで同7月のプロテストは不合格。ツアー優先出場権を争う最終予選会(同11~12月)で34位となり、今季前半戦の出場権を獲得した。家族は両親と弟。169センチ、52キロ。

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