石川遼、76と崩れ59位で最終日へ「明日はビッグスコアを目指してやるだけ」

スポーツ報知
1番で険しい表情を見せる石川遼

◆男子プロゴルフツアー パナソニックオープン第3日(21日、大阪・茨木CC西C=7343ヤード、パー71)

 5打差11位でスタートした石川遼(26)=カシオ=はショット、パットともに乱れて2バーディー、3ボギー、2ダブルボギーの76と崩れ、通算イーブンパーの59位へ後退した。

 夏日の陽気の中、この日最多の大ギャラリーを引き連れた。10年ぶりの大阪開催大会出場で、序盤はグリーン上でリズムがくるった。389ヤードの1番パー4は、右フェアウェーからのアイアンでの第2打がグリーン右奥のラフへ。1・2メートルのパーパットは、カップにけられてボギー発進となった。204ヤードの5番パー3は第1打をアイアンで左上3メートルへつけるも、3パットのボギー。計31パットに「全体的にスピードが合ってない。グリーン上でもリズムがつかみにくいですね」とうつむいた。

 そして、リズムに乗れないまま迎えた514ヤードの7番パー4。ドライバーでの第1打を右へ曲げてOB。5オン1パットのダブルボギーをたたいた。さらに、500ヤードの11番パー4もドライバーで右OB。5オン1パットのダボで一時は最下位まで後退した。「ショットの不安というか。序盤からうまくいかず、また逆戻りしちゃった。多分、数ミリのくるいの世界なんですけど、今日は3回右にいって。なんで出るのかがつかめないままですね」と首を傾げた。フェアウェーキープ率は、35・71%で62人中56位と低迷した。

 それでも、ラウンド中の待ち時間に何度も素振りや体の使い方を懸命に確認。終盤、修正して復調の兆しを見せた。15番はピン横4メートルのチャンスにつけたが入らず。16番は左4メートルを沈め、初バーディーで大喝采を浴びた。そして542ヤードの最終18番パー5。ドライバーを思いきり振り抜くと、追い風にも乗って361ヤードのビッグドライブ。ピン手前12メートルへ2オンし、楽々のバーディー締めで大勢のファンを喜ばせた。「最後の4ホールはこれかな、というのがあったので、明日はビッグスコアを目指してやるだけです」と石川は前を向いた。多忙を極める史上最年少の選手会長はホールアウト後、集まった大勢のギャラリーにサインや記念撮影のサービスに快く応じていた。

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