石川遼、今季国内で初の予選落ち…アイアン復調も1打及ばず

スポーツ報知
5オーバー70位タイで国内初の予選落ちを喫した石川遼。12番のバーディーパットを外しパターを放り投げる

◆男子プロゴルフツアー報知新聞社特別協力ミズノオープン▽第2日(25日、茨城・ザ・ロイヤルGC=8007ヤード、パー72)

 まるで全英オープンを思わせる、瞬間最大風速10・3メートルもの強風の中、6年ぶり出場の09年大会王者・石川遼(26)=カシオ=が、ツアー史上最長の“モンスターホール”で力尽きた。

 予選通過圏内の通算3オーバーで迎えた、705ヤードの16番パー5だ。左からの強い向かい風の中、ドライバーを右ラフへ曲げ、アイアンでの第2打は目の前の木々を越えて右ラフへ。アイアンでの第3打は引っ掛けて左ラフ。ウェッジでの第4打はグリーン右エッジへ。第5打は残り15ヤードから、うね越えのロブショットを放つも5メートルオーバーし、2パットで痛恨のダボとなった。

 計9ホールでティーグラウンドが前に出され、ツアー史上3番目となる計7702ヤードの設定下で、平均ストロークは75・252とメジャー並みの難条件。16番はバーディーゼロで、60台も3人しかいなかった。

 石川は1バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの75。通算5オーバーで1打及ばず、今季国内では初の予選落ちとなった。それでも、前日乱れたアイアンショットは復調した。11番で3メートル、12番で4メートルのチャンスにつけるもバーディーパットを決めきれなかった。「16番の第1打はミス。それにしても難しかったと思います。アイアンの修正はできているので、ゴルフの内容的にはそんなに悪くない」とうなずいた。

 21日に全米オープン最終予選で36ホールを戦った。その疲労も抱えたまま今大会には臨んでおり「試合もかなり続いていましたし、前向きにとらえて来週までにいい準備をしたい。かなり疲れがたまっていたので、仕方のない部分もあると思うので一度リセットして、気持ちを切り替えて頑張りたい」と話した。

 26日は今年、選手会長に就任して掲げた3つの改革案の1つ「土曜日プロアマ」が初開催される。大会主催のミズノ側が予選落ちした中から石川、小鯛竜也、額賀辰徳、市原弘大の4選手を指名。次週のメジャー、日本ツアー選手権森ビル杯の会場である、茨城・宍戸ヒルズCCで行われる。「選手にとっても非常にメリットがあると思います。楽しみにしています」。休む間もなく、選手会長として新たな試みの先陣を切りつつ、次週に向けた準備に着手する。

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