“ちびユータ”木下、国内史上最長8007ヤードで“小技男”がベストスコア69

スポーツ報知
7番、ティーショットを放つ木下

◆男子プロゴルフツアー報知新聞社特別協力 ミズノオープン 第3日(26日、茨城・ザ・ロイヤルGC=8007ヤード、パー72)

 上位4人が海外メジャー第3戦の全英オープン(7月19日開幕・英国カーヌスティGL)の出場権を得る大会は強風の中、国内ツアー史上最長8007ヤードの難設定下で、プロ12年目でツアー未勝利の木下裕太(32)=フリー=が59位で出て4バーディー、1ボギーのベストスコア69をマーク。小技を武器に首位と3打差通算1オーバーの6位へ急浮上した。最終日逆転でのツアー初優勝と、既に全英切符を持つ盟友・池田勇太(32)=フリー=との同時メジャー出場を目指す。

 超過酷な難条件の中、自称「M(マゾ)」のダークホースがリーダーボードを駆け上がった。木下は国内ツアー史上最長8007ヤードに設定されたモンスターコースで、小技を武器に唯一の60台となる69をマーク。「パー4で3ウッドで第2打を3回打った。難しい一日だったけど楽しかったですね。63くらいで回った気分。もう明日は回りたくないですけどね」と、疲労の色もにじませながら笑った。

 飛ばし屋ではない。172センチ、72キロ。この日平均飛距離は283ヤードで全体41位も、フェアウェーキープ率は78・57%で同1位。平均スコア76・913で、アンダーが2人のみの難しさの中で「ずっとパーを取っていこうと思った」。2メートル前後のパーパットを計8ホールでしぶとく沈めた。向かい風の強い17番パー3は3ウッドで右15メートルにつけ、それをねじ込んで伸ばした。

 池田と同じ「北谷津ゴルフガーデン」で8歳でゴルフを始めた。「ちびユータ」と呼ばれ「中学2年まで全く飛ばなくて、勇太さんに80ヤードくらい置いていかれていた」と振り返る。今季は昨年最終予選会30位の資格で出場中。「まずはシードですが、全英切符も見ないと取れない。頭の片隅に入れてプレーします」と木下。世界最古のメジャーで憧れの勇太との再会を目指す。(榎本 友一)

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