石川遼選手会長、復興支援車両贈呈式に出席「東北の皆さんに男子ゴルフ界の気持ちが伝われば」

スポーツ報知
宮城・仙台市内でジャパンゴルフツアー選手会を代表して車を寄贈した男子ゴルフの石川遼選手会長

 ジャパンゴルフツアー選手会の石川遼選手会長(26)=カシオ=が14日、宮城・仙台市内で選手会復興支援・車両寄贈式に出席した。

 スーツにネクタイ姿の石川は寄贈式の冒頭で「震災復興を一致団結して続けていくことが大事。今後も長く支援を続けていくことが選手会の強い思いであります。15年に始められた池田勇太会長の強い思いをしっかりと引き継いでいきたい。ぜひ復興に向けて前に向かっている皆様にお届けして頂けたらと思います」などとあいさつし、出席した各市町村の代表者から盛大な拍手を浴びた。

 名取市社会福祉協議会の代表者は「石川会長から直々に頂戴できて、夢のようです。温かい気持ちがますます伝わりました。車は人と人をつなぐ足になるもの。復興はまだまだこれからで毎年、非常にありがたいです。高齢者のお宅に食事を届けたり、障害者の方のためなどに安全に、末永く活用させて頂きます」などと祝辞を述べた。

 ジャパンゴルフツアー選手会は、12年から国内男子ツアーの選手たちが獲得した年間賞金の1%(約3000万円)を東日本大震災復興支援として寄付している。池田勇太が選手会長を務めていた15年から「何か形にして残したい」と自動車を購入して被災した岩手、宮城、福島の3県に毎年寄贈している。

 側面に男子ツアーのロゴと「選手会寄贈」の文字が記された白いスズキアルトL10台をこの日、宮城の10市町村社会福祉協議会に寄贈した。石川は、各市町村関係者と寄贈したそれぞれの車の前で記念撮影にも応じた。

 「車が足りない地域はまだまだある。長く続けていくことが大事だと思います。男子ツアーの選手達の獲得賞金の一部なので、選手達の気持ちが復興に携わっている。東北の皆さんに、男子ゴルフ界からの気持ちが伝わればいいなと思います。非常に目立つマークもあるので、この車を見かけたら、日本男子ゴルフツアーの選手たちが皆さんを応援しているんだ、と感じて欲しいですね。復興がどの程度進んでいるかや、世間の関心が薄れていく中で、まだまだ震災が来る前の状態に戻るにはほど遠い。ゴルフ界はファンの皆さんが居て初めて成り立つもの。応援してもらうだけじゃなくて、協力できることがあれば協力していきたいな、と思っています」。

 福島で行われる21日開幕のダンロップ・スリクソン福島オープン(グランディ那須白河GC)に初出場する。11年3月の東日本大震災後、東北開催のツアーに出るのは初めてで「ジュニア時代には福島でたくさんプレーさせて頂いていました。プロになってからは試合がなくて、14年に大会ができてからはアメリカツアーに居て出場機会が無くて、今回が初めてになります。非常に楽しみにしています。大会が始まってからも盛り上げたいですね」とツアー14勝の実力者は笑顔で意気込んだ。

 15日には岩手、福島県内で同様に10台ずつ車を寄贈する予定。

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