松山英樹、風&洋芝&高速グリーン“三重苦”で初日最悪75「全部苦戦」

スポーツ報知

◆米男子プロゴルフツアー メジャー第2戦 全米オープン第1日(14日、米ニューヨーク州シネコックヒルズGC)

 【サウサンプトン(米ニューヨーク州)14日=岩原正幸】世界ランク10位の松山英樹(26)=LEXUS=は1バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの5オーバー75で首位と6打差の46位発進。リンクス特有の気まぐれな風、細長い洋芝の「フェスキュー」、高速グリーンの“三重苦”により、大会6度目で初日自己ワーストスコアとなった。世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(米国)ら4人が69で首位。

 難コースと“格闘”した松山は疲れ切った表情でクラブハウスに引き揚げた。6年連続6度目の出場で初日としては大会自己最悪の75。スタート時に穏やかだった風は、ホールアウト時の午後に風速7・2メートルを記録した。「大変でした。全部苦戦した。明日はもっと風が吹いてほしい」と自虐的に話した。

 大西洋に面したロングアイランドにあるコースは、ほとんど木がなく風の影響をモロに受ける。フェアウェーの両サイドにはフェスキューが茂っており、曲げた選手はその代償を支払う。松山も前半の16番パー5、3ウッドでの第2打を膝丈まである右ラフに入れると、第3打はグリーン手前のバンカーへ。グリーン上では1メートルから3パットを喫し、難易度17番目のホールで痛恨のダボをたたいた。「何かが良くないから(パットが)入らないんでしょうね」。もともと傾斜が強い上、前日(13日)に降った雨の影響もほとんどなく、乾いた高速グリーンに苦しんだ。

 それでも「他が崩れてくれれば楽しくなる」と冗談交じりに話したように、優勝争いから完全に脱落したわけではない。初日から有力選手がショートパットを外すシーンが次々と見られ、アンダーパーはわずか4人。平均スコアは76・47と全体的にスコアは伸びておらず、「この状況はチャンス? そうですね。(2日目に)いいスコアで回って、週末頑張れるように」と力を込めた。

 昨年大会は初日82位と出遅れたが、2日目(65)と最終日(66)にベストスコアを出し、1980年の青木功の日本人メジャー最高成績に並ぶ2位。今回は首位と6打差と決して悲観する位置ではない。「(2日目の開始まで)時間があるので寝ます」と言い残し、猛チャージに備えた。

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