松山、4連続バーディーで16位「イメージ通り」

スポーツ報知

◆米男子プロゴルフツアー メジャー第2戦 全米オープン最終日(17日・米ニューヨーク州シネコックヒルズGC)

 【サウサンプトン(米ニューヨーク州)17日=岩原正幸】54位から出た松山英樹(26)=LEXUS=は、今大会で初めてショットとパットがかみ合い6バーディー、2ボギーの66で回り、通算10オーバー16位。この日全体で3番目の好スコアで、メジャー次戦の全英オープン(7月19日開幕、カーヌスティGL)に弾みをつけた。ブルックス・ケプカ(28)=米国=が1オーバーで29年ぶりの大会連覇を飾った。

 スタート前に水がまかれて速さを抑えたグリーンで、松山が本来のタッチを取り戻した。4パット2回で79をたたいた第3Rより3時間近く早い、午前9時27分のスタート。グリーンが軟らかい好条件を生かした。「イメージ通り打てた」という3番の5メートル半で波に乗ると、4、5番で3メートル、6番で9メートルを決め、メジャー自己最多タイの4連続バーディー。「昨日みたいに(乾いて)カピカピではなく(ボールの)転がりはきれいだった」

 この日は4日間で最少の28パット(全体5位)で、メジャー最終日に強い男が66で面目躍如。「今週はパットに苦しんだので、4連続で伸ばせて気持ちが上がった」と、強い日差しの下で汗をぬぐった。「(約4メートルの好機を逃した)11、12番は取りたかった。ビッグスコアが出る雰囲気はあったんですけど」。風が弱まりピン位置も易しくなったことで全選手の平均スコアは第3Rの75・33から72・18と「3」以上も伸びたが、自身は13打も縮めて54位から16位に巻き返した。

 パーオンしたのは第3Rの倍となる14ホールと、生命線のショットも復調した。開幕前日にエースドライバーのヘッドが割れるアクシデントに見舞われ、新ドライバーを実戦初投入する異例の状況になりながら、タフに戦い抜いた。それでも最終組がスタートする前に競技を終え、一度も優勝争いに絡めなかった。「最悪の状態を免れているだけ。最近成績が良くないので、こんなもの」と自己評価は厳しかった。

 日本男子初のメジャー制覇は全英オープンに持ち越された。一時帰国後、前哨戦として全英前週の欧州ツアー、スコットランドオープン(7月12日開幕)に出場を予定する。「試合がない時もしっかりとメジャーに(調子を)合わせていけるように頑張りたい」。優勝争いに近い位置でプレーするため、調整を図る。

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