石川遼、通算14アンダー首位に並んだ「はまったという感じ」

スポーツ報知
石川遼

◆男子プロゴルフツアー ダンロップ・スリクソン福島オープン第3日(23日、福島・グランディ那須白河GC=6961ヤード、パー72)

 雨で柔らかくなったグリーンに、風がほぼ無く伸ばし合いの様相を呈した第3ラウンドで、5打差の21位で出た石川遼選手会長(26)=カシオ=が10バーディー、ボギーなしの62をマーク。初優勝を狙う山岡成稔(25)=こばやしようき=とともに、通算14アンダーの首位に並んだ。

 記者会見場でマイクを手に充実感を漂わせた。「内容がスコア以上の感じもします。ピンがグリーンの中でも低めのエリアに切ってあるホールが多くて、数人がビッグスコア出してる。そういうところに打てたというか、はまったという感じのゴルフでしたね」。

 距離の短いコースで、今季悩むドライバーを握るホールは5つのみ。今週投入した、2アイアンなど様々なクラブでティーショットを放った。1番で、4メートルのスライスラインを決めてバーディー発進。555ヤードパー5の4番は2オン2パットのバーディー。8番は8アイアンで奥の傾斜を使って1メートルにつけて伸ばした。

 後半、一気に爆発した。「次第にショットが良くなっていって、成長できた実感がある」。10番からツアー自己最多となる5連続バーディーを奪い、大名行列のようにひきつれた大ギャラリーをわかせ続けた。

 10番は9メートルを沈め、11番は52度のウェッジで2メートルにつけ、パー3の12番は7アイアンで奥4メートルにつけ、13番は残り100ヤードからウェッジで1メートルにつけ、14番は50センチにつけて伸ばした。

 パーオン率は83・33%で全体6位だ。「今日は150ヤードとか、かなり離れた位置から思ったところに打てた。今年あまりなかったこと。最近は100ヤードからでも思った所に落とせないという精度の部分で課題もあって。ゴルフをやっていて楽しいなと思った」とほおを緩めた。

 最終日は1973年のツアー制施行後、中嶋常幸の記録(28歳333日)を更新する史上最年少での15勝目&宮里優作以来7人目となる選手会長Vを狙う。「ショットのいい感触がなじんできているので、これからがすごい楽しみです」と石川。山岡、香妻陣一朗と全組ホールアウト後、18番グリーンでヒーローインタビューに参加した。「明日は(石川、山岡、香妻の)最終組だけじゃなく前の組でも強い人がプレーする。やっぱり自分が勝てるように、一番になれるように頑張ります」と宣言すると、東北のギャラリーからは大きな声援と拍手が送られた。

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