山梨・小菅村がキャンピングカー車中泊で村おこし…地方創生ビジネス初のケースとしても注目

2017年8月29日7時0分  スポーツ報知
  • RVパークこすげ(小菅村提供)
  • 豊かな緑に囲まれている「道の駅こすげ」

 山梨・小菅村では今夏から、キャンピングカーを利用した車中泊で地域の活性化を図る“村おこし”がスタートした。キャンピングカーレンタルの大手、レヴォレーター社(東京)がプロデュースしたもので、自然が豊かでアウトドア体験もできる小菅村に都市圏からキャンピングカーの利用者を呼び込む狙いがある。「キャンピングカー de 町おこし」の地方創生ビジネス初のケースとしても注目されている。

 中央自動車道の大月IC(インターチェンジ)を降りて山深い国道を走り、松姫トンネル(全長3066メートル)を抜けると道の駅「こすげ」にぶつかる。都心から2時間ほど。自然豊かな場所で静かな時間を過ごすことができる。

 「山梨県内でも小菅村を知らない人はいるぐらいですので、都市圏の人はなおさらです。村を知っていただくにはどうしたらいいか、と考えた時にいいアイデアをいただき、私もキャンピングカーに興味がありましたので飛び付きました」と小菅村の舩木直美村長=写真=は話す。今回、プロデュースしたキャンピングカー・レンタルの大手、レヴォレーター社も地方創生ビジネスに関心があり、“ウィンウィン”の関係でスムーズに提携話が進んでいった。

 仲介役を務めた小菅村でNPO法人多摩源流こすげ、多摩川源流大学の活動に取り組む森弘行さんは「道の駅に温泉施設があるのが大きいです。キャンピングカーを借りたい、キャンピングカーを集めたいという双方の目的がフォーカスされた感じです。キャンピングカーを借りて、どこかに行こうと思った時、東京から近くて自然の豊かな場所、それなら小菅村だなと思っていただければ」と話していた。

 今年3月に日本RV協会からRVパーク(車中泊のための設備がある公認駐車場)の認定を受け、同7月から営業を開始した。道の駅が完備されていたので、5台分の車両用電源を確保するだけの低コストで準備が整った。同RVパークの利用は「7月が28台、8月は現在のところ19台。予約を入れると20台は超えます。手応えを感じています」と森さん。レヴォレーター社では小菅村への利用客に対してレンタル料の10%の割引を摘要するなど、年間500台の利用を目指している。

 冬場の利用者数が懸念されるが、舩木村長は自信を見せている。「幸い、この辺りはあまり雪が降りません。さらにキャンピングカーはスタッドレスタイヤが装着されています。冬の星空は本当にきれいですよ。ぜひ堪能してほしいです」。小菅村ではヤマメ、イワナ、山菜などを使った郷土料理の朝食を振る舞うなどの計画も進めている。「車中泊を新たな観光資源にしたい。小菅村に長く滞在してくれれば、消費も多くなります。リピート率も高めたい」と舩木村長は期待に胸をふくらませていた。(今関 達巳)

 ◆小菅村 山梨県北都留郡にある人口724人(5月1日現在)の村。主な観光スポットは白糸の滝、原始村、東部森林公園キャンプ場など。道の駅「こすげ」には多摩源流温泉「小菅の湯(1994年開設、高アルカリ性で源泉温度は31・4度)がある。毎年5月4日には「多摩源流祭り」も開催。大菩薩峠にも2つの登山口がある。国道139号、県道18号、508号が通り、東京・奥多摩駅、山梨・大月、上野原から路線バスが運行されている。

 ◆RVパーク道の駅こすげ 小菅村の道の駅内にある。アクセスは中央自動車の大月ICから国道20号、139号経由で約30分。上野原ICから国道20号、県道18号経由で約45分。利用可能台数は5台で1泊2500円(1台、トレーラーも含め)が必要。チェックインは当日15~18時、チェックアウトは翌日12時。キャンピングカーのサイズでフルコン、セミコン、バスコンは予約が必要。隣接する「小菅の湯」の営業時間は4~10月が10~19時、11~3月が10~18時。通常の入浴料金は大人620円、子供310円。

  • 楽天SocialNewsに投稿!
カー&ライフ
今日のスポーツ報知(東京版)