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【フェブラリーS】66歳湯窪調教師&馬主歴53年加藤オーナー、カフジテイクでG1奪取だ

2017年2月14日6時0分  スポーツ報知
  • 根岸Sを制したカフジテイクでG1取りに挑む湯窪調教師

 ◆第34回フェブラリーS・G1(19日、ダート1600メートル・東京競馬場)

 今週のフェブラリーS(19日、東京・ダート1600メートル)で2017年のJRA・G1が開幕。前哨戦の根岸Sを圧勝して、主役候補に名乗りを上げたのが、カフジテイクだ。管理する湯窪幸雄調教師(66)=栗東=は開業17年目で、同馬の加藤守オーナー(83)は馬主歴53年目でのG1初制覇の絶好機。強烈な末脚を誇る5歳馬が冬の府中で悲願達成へ導くか。

 悲願成就が、手の届くところにある。ただ、湯窪調教師の語り口は穏やかだ。カフジテイクで挑む16度目のG1。開業17年目だが、騎手時代の1970年の初騎乗からすれば、48年越しの夢に、堂々とV候補を送り込む。

 「G1は出るだけでも大変なこと。出られるだけでうれしい。騎手の時も味わっているから、より強くそう感じる。騎手の頃より責任が大きいし、ファンを考えると結果も求めないといけない。でもこちらがイレ込んでも、走るのは馬。いい状態で送り出すだけ」

 思い入れのある血統だ。12年のサマーチャンピオン・交流G3を勝ったテイクアベット(牡、父サクラバクシンオー)をはじめ、きょうだいを4頭管理。頂上決戦まで上り詰めたプリサイスエンド産駒との出合いは、見えない糸を感じさせる。

 「夏のセリで売れ残っていてね。こちらから電話して『でしたら、預からせてください』と。上のテイクアベットの縁もあったから」

 そのきょうだい4頭でもつながる加藤守オーナーとは、開業当時からの付き合い。16日に84歳になる加藤オーナーにとってもG1制覇は、馬主53年目の宿願だ。

 「内藤繁春(元調教師)先生から、厩舎を継いだ時からのご縁。セリに行くと、気に入ったらとことんいっていいと言ってくださり、今でもすべて任せていただいている。ありがたい」

 多くの縁でつながり、支えられて迎える勝負の舞台。湯窪師の冷静な口ぶりが、徐々に熱を帯びてくる。

 「血統から先々良くなると思っていたけど、ここまでくるとは。あと4年ほど(2021年2月)で定年。いい時に巡り合えたかな。2歳牝馬(父ロードカナロア)も、うちに入る予定。たくさん、楽しみを持たせてくれている。ここまできたら、G1をひとつくらい取りたいね。こういう馬で取れたら、なおさらうれしい」

 遠慮がちな言い回しだが、まなざしは力強い。たくさんの思いを抱えて、決戦を見守る。(宮崎 尚行)

 ◆湯窪 幸雄(ゆくぼ・さちお)1950年11月9日、鹿児島県生まれ。70年に騎手免許を取得。90年の引退までにJRA通算141勝を挙げた。90年から栗東・湯浅三郎厩舎で調教助手を務め、2000年に調教師免許を取得し、01年3月開業。先週までに重賞5勝を含むJRA通算231勝。

 加藤守オーナー(G1は5度目の挑戦。JRA重賞3勝。今年の根岸Sのほか、99年七夕賞=サンデーセイラ、02年新潟大賞典=キングフィデリア)「G1は出走できるだけで馬主冥利に尽きます。それに今回はひょっとすると、と思える馬ですからね。50年以上馬主をやってきたぶん、簡単でないことも分かっていますが、ヒダカフアームは先代からのお付き合い。縁のある中小牧場の馬で勝てれば、なおうれしいことですよね。最近は体調面から地元の中京競馬場以外に足を運ぶことは少ないですが、これだけになると、行かないといけないですかね」

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