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【オークス】小島太調教師、カリビアンゴールドで騎手時代含め初の牝馬クラシック制覇へ最後の挑戦

2017年5月17日6時0分  スポーツ報知
  • 最後のオークスとなる小島太調教師

 ◆第78回オークス・G1(芝2400メートル、21日・東京競馬場)

 牝馬クラシック第2弾の第78回オークスが21日、東京競馬場で行われる。来年2月に定年を迎えるため、最後の“樫”となる小島太調教師(70)=美浦=は、騎手時代を含めて初の牝馬クラシック制覇へカリビアンゴールドで挑む。また、浜木俊介・東京レース部部長が「思う」、小島太調教師の挑戦とは…。

 騎手でも、調教師としても頂点に立った男が、最後のオークスを迎える。小島太調教師は現役時代、通算1024勝を挙げ、サクラショウリ、サクラチヨノオーで2度、日本ダービーを制覇。抜群の勝負強さで一時代を築くと、トレーナー転身後も菊花賞、有馬記念、天皇賞・春を制したマンハッタンカフェなどを育て上げた。大舞台には欠かせない存在だったが、来年2月で定年のため、牝馬クラシック挑戦はラストとなる。

 「自分はジョッキー時代もオークスは勝てなかった。だけど、その時からのノウハウを何とか生かして、精いっぱいやりたいと思っている」

 騎手では3着が最高。調教師としては4度出走させるも頂点には届いていない(10年アプリコットフィズ6着が最高)。最後に夢を託すカリビアンゴールドは、スイートピーSで2着に入り、優先出走権を手にした。

 「負けたとはいえ、内容は良かった。前走から間がないが、上手く調整できている。明日(17日)は騎手が乗って軽く流す程度。牝馬でG1の前に目立つような調教をやったら一発でアウトだから」

 半世紀以上、馬とともに歩み、数々の経験を積んできただけに3歳牝馬の調整は熟知。未知の2400メートルに関しても、十分に対応可能とみている。

 「前走のように、道中で燃えないで脚をためることができれば伸びてくると思う。ステイゴールドの子でパワーがあるし、一戦一戦力をつけているのは確か。今は全体的にレベルが上がってきているし、オークスだって(どの馬が勝つか)分からないよ」

 愛馬を語る表情は終始、穏やかだったが、期待感はヒシヒシと伝わってきた。騎手時代も含め、一度も手にしたことがない牝馬クラシックのタイトル。勝負師は、今は静かにスタートの時を待っている。(西山 智昭)

 ◆小島 太(こじま・ふとし)1947年4月11日、北海道生まれ。70歳。66年に騎手デビュー。78年(サクラショウリ)、88年(サクラチヨノオー)と日本ダービーを2度制覇。通算1024勝を挙げ、96年引退。97年、厩舎を開業し、現在JRA通算468勝。重賞は通算24勝。うちG1は、00年NHKマイルC、02年ジャパンCダート(いずれもイーグルカフェ)、01年菊花賞、有馬記念、02年天皇賞・春(いずれもマンハッタンカフェ)の5勝。

【浜木が思う】<95年エリザベス女王杯の再現あるぞ>

 ホースマン・小島太は、確かに牝馬クラシックと縁がない。しかし、「ラスト」「牝馬G1」「小島太」の3つのワードを自分の頭に入力し検索したところ、あるゴールシーンが浮かんできた。1995年11月のエリザベス女王杯。サクラキャンドルで、ジョッキーとして最後のG1勝利を飾ったレースだ。

 翌年2月末でムチを置くことが決まっていた。クラシックどころか、それまで牝馬G1さえ優勝したことがなかったが、ラストチャンスをものにした。「本当に理想の競馬ができた。あれだけうまく運べたのは珍しい」。単勝10番人気のパートナーとともに見せた“神騎乗”だった。

 東京競馬場で迎える最後のクラシック。この舞台には特別な思い入れがある。8歳の時、1951年の日本ダービーを勝って間もなく破傷風のため死んだトキノミノルを描いた映画「幻の馬」を見て、「あの東京競馬場でダービージョッキーになる」と心に決めた。騎手見習いとして、初めて馬上からスタンドを眺めた時の感動は忘れられない。

 88年のサクラチヨノオーのダービーは、執念の手綱で差し返したものだった。スイートピーS2着で手にした“オークス切符”。諦めずに可能性を追い続けるのが、ホースマン・小島太のスタイルだ。(東京レース部部長・浜木 俊介)

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