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【こちら日高支局です・古谷剛彦】オータムセール記録ラッシュで終了

2017年10月11日6時0分  スポーツ報知

 先週に続き「2017オータムセール」の話題から。サマーセール後に再申し込みされた馬が上場される最終日はサマーセールが盛況だったことを受け、上場頭数が139頭(前年比110頭減)と大幅減少となった。売却額は2億6320万円(前年比1億4580万円減、金額はすべて税別)だったが、売却率は74・1%(前年比7・84ポイント増)と、全日程で7割超えの驚異的な数字を誇った。

 全3日間の成績は、675頭の上場で507頭が落札。売却総額は16億2480万円(前年比9610万円増)、売却率は75・11%と、いずれもセールレコードだった昨年をさらに上回った。

 セールを通じての最高価格は、マリブウィンの2016(牡、父ヘニーヒューズ)の2000万円で、高橋文男氏が落札した。また、牝馬の最高価格は、サトノティアラの16(牝、父ロードカナロア)の1500万円で、河内孝夫氏が落札している。

 オータムセールを終え、今年の北海道市場は全日程を終了した。トレーニングセール、セレクションセール、サマーセール、オータムセールと、4つの競走馬市場が開催されたが、売却総額は107億5230万円、売却率は77・48%を記録。1990年の92億7393万円を大幅に更新するとともに、50年ぶり3度目の売却率7割超えを達成し、こちらもレコードを樹立した。

 日高軽種馬農業協同組合の木村貢組合長は、「中央競馬のみならず、地方競馬の売り上げも上昇し、2歳馬の競走に力を入れています。その効果で、若い馬の購買意欲が湧いている印象を受けますし、各馬主会がセール購入馬に対する助成を行っている点も大きいと思います。レポジトリー(医療情報)や公表事項など、情報開示に力を注ぎ、信頼されるセールになってきたという実感もあります。あらゆる数字に驚くばかりで、購買関係者の方々に感謝申し上げます」とを振り返った。続けて「ただ、この流れが来年も続くとは思っていませんし、各市場の中で運営面での課題もあります。その点を修正できるよう努め、さらに多くの方に来ていただけるような市場を開催していくことに努力します」と、今後に危機感を抱きつつ、より安心して参加できる市場を目指す努力を誓った。

 年々、セールで購買する馬主が増えてきた。今回のオータムセールでも、購買登録者数が836人と昨年より101人も増えた。登録する人が増えれば、必然的に競り上がる可能性が高くなる。活発なセリが展開されるうえで、参加者を増やすことは市場にとって大きな要素となる。オータムセールは大手牧場が上場する状況が続いており、その日はやはり売却額と売却率も伸びる。

 上場馬の質が上がれば、来場者も増える。必ずしも大手牧場の馬を狙うばかりでなく、買えなかった購買関係者が他の良い馬に目が行き、それが結果として高額取引につながるケースがあった。

 生産頭数は6700頭前後で推移する状況が続いており、北海道市場の申込頭数は2600頭前後で安定。セール結果が良ければ、生産者は意欲的にセールへ上場しようという気持ちになっていく。競走馬の流通は、庭先から市場へと完全にシフトしつつある。後は、課題の一つに挙げられていたレポジトリーなどの閲覧の仕方を、購買関係者にもっと徹底させることが大切だ。情報開示室へ気軽に入ることができ、獣医師が立ち会っていろいろと教えてもらうことが広がっていけば、さらに市場の信頼性が高まり、安心して競り上げることができる。

 来年の競走馬市場は、さらに数字を伸ばすことができるのか。セール出身馬の活躍も目立つなかで、市場への注目度が高まってきたことから、私は来年も良い数字を残す可能性は高いと感じている。(競馬ライター)

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