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【エリザベス女王杯】モズカッチャン、接戦制した!Mデムーロが連覇&今年単独トップのG1・5勝

2017年11月13日6時0分  スポーツ報知
  • モズカッチャン(左)はゴール前の競り合いを制し、G1初制覇を飾った

 ◆第42回エリザベス女王杯・G1(11月12日・芝2200メートル、京都競馬場、良)

 第42回エリザベス女王杯が12日、京都競馬場で行われ、5番人気のモズカッチャンがゴール前で差し切り、G1初制覇を飾った。手綱を執ったミルコ・デムーロ騎手は昨年に続く連覇で、今年単独トップとなるG1・5勝目。2着に9番人気のクロコスミア、3着に3番人気のミッキークイーンが入り、1番人気のヴィブロスは5着だった。

 粘るクロコスミア、猛追するミッキークイーン。負けじとMデムーロはモズカッチャンの首を押した。ライバル2頭の間から首差だけ前に出たところがゴール。オークス2着、秋華賞3着と牝馬3冠で苦杯が続いたが、統一女王決定戦でついにG1のタイトルを手にした。

 和田騎手「おめでとう」

 Mデムーロ騎手「ごめんなさい」

 入線後、春までモズカッチャンの主戦だったクロコスミアの和田からの握手にこう返した。「前に乗っていたジョッキーだから悲しかった」。騎手同士だから分かる思い。昨年のクイーンズリングに続く自身の連覇を達成したゴール後は、喜びと悲しみが複雑に交差した。

 それでも、この勝負は譲れなかった。1000メートルが62秒0のスローペースで5番手のインという好位置をキープ。息の長い末脚で接戦を制した。「5番枠が当たって、ずっと自信を持っていた。一生懸命走る馬で、道中も直線もずっといい手応え。最後はかわしてくれと思った。秋華賞のリベンジしました」。レース運びは描いた通り。異なる馬での年間G1・5勝の新記録を達成した。

 鮫島調教師は開業18年目でのG1初制覇だ。人馬を出迎えると、自然と目が潤んだ。「ミルコが僕にG1をプレゼントしてくれると言っていたので、心の底から抱き合った。ファンの多い馬で『心の支えになっている』という手紙が届く。従業員にも見せて、頑張ってきた」と感謝した。悲願を届けた孝行娘の今後は未定だが「成長したらもっと楽しみ」とミルコ。淀でついに開花したハービンジャー産駒の視界が明るく開けた。(橋本 樹理)

【名前の由来は男性だった】

 モズカッチャンの「カッチャン」(モズは冠名)は、馬主「(株)キャピタル・システム」・北側雅司代表の知人男性のニックネームだった。「牝馬なのに父が間違えてつけてしまったようです。それが、こんなに強くなるなんて」と、G1に延べ4頭目の出走で初タイトルを手にした息子の北側司さんは驚くばかり。今後はドバイ遠征やオーストラリアのメルボルンCなどを視野に入れており、世界のカッチャンになる日は近い!?

 ◆モズカッチャン 父ハービンジャー、母サイトディーラー(父キングカメハメハ)。栗東・鮫島一歩厩舎所属の牝3歳。北海道日高町・目黒牧場の生産。通算成績は9戦4勝。総収得賞金は2億3439万8000円。主な勝ち鞍はフローラS・G2(17年)。馬主は(株)キャピタル・システム。

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