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【ジャパンC】「キタサンブラック残り2戦 王者のままで」<3>ブラック未成熟な一面に清水久調教師が感じた大きな可能性

2017年11月22日7時0分  スポーツ報知
  • 歯替わりは他馬より遅かったキタサンブラック。今はこんな顔です

 ◆第37回ジャパンC・G1(11月26日・芝2400メートル、東京競馬場)

 常に先を見ていた。キタサンブラックにとって、G1・2勝目となった昨春の天皇賞後。清水久調教師は厩舎の参謀役、押田助手にこう言った。「どこかで引退のことを考えないとアカンな」。当時はまだ4歳春で、これから充実期という時期。だからこそ、唐突とも思える言葉が、押田助手は頭に焼き付いている。「ずっと引退のことは考えていたと思う。『いいタイミングで種馬にしないといけない』と、よく言ってましたから」と振り返る。

 しかし、坂路の一日3本乗りなど攻めの姿勢を崩さずに鍛え続けた。まだ進化する、という強い思いを常に持ち続けていたからだ。昨年のジャパンCを勝った後。清水久師は馬房の前で、押田助手に話しかけた。

 「この歯、見てみ。古馬の歯じゃない。まだまだ成長するぞ」

 ブラックは本来、3歳初めの頃に起きる歯替わりが3歳冬と遅かった。そのため、同じ年の馬たちより歯が小さく、幼かったのだ。540キロ近い雄大な馬体とは対照的な未成熟な一面に、トレーナーはさらに大きな可能性を感じていた。

 その歯もようやく他の馬並みに成長した今秋、競走馬としての最後のシーズンを迎えている。「余計なことをしなくても、馬が競馬に向かって、自分でやってくれる。本当にお利口さんです」とトレーナーは笑みを浮かべる。デビューから常に愛情を持って、注意深く見守ってきた3年間。その集大成のひとつとなる世界決戦がもうすぐ始まる。(山本 武志)

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