【中山大障害】オジュウチョウサン、レコードVでJG1・4連勝含む重賞8連勝

スポーツ報知
大竹柵障害を飛越するオジュウチョウサン(左)。JG1・4連勝の大記録を達成した

◆第140回中山大障害・JG1(12月23日・中山競馬場、障害直線芝4100メートル、良)

 第140回中山大障害・JG1はオジュウチョウサン(石神)が逃げ粘るアップトゥデイトを半馬身差でとらえ、レコードV。16年中山グランドジャンプから史上初のJG1・4連勝。重賞8連勝は00年テイエムオペラオーが平地でマークした重賞の最多連勝記録に並んだ。

 最終障害を飛越してラストスパートを開始すると、どよめきは一気に歓声に変わった。オジュウチョウサンは、直線で大逃げを打ったアップトゥデイトとの差を確実に詰めていった。「無我夢中でした。最後まで気が抜けず、絶対に差すという気持ちでした」と振り返った石神の思いに応えて、半馬身差でレコード勝ち。障害G1・4勝を含む障害重賞8連勝という偉大な記録に花を添えた。

 改めて国内無敵を証明したが、和田郎調教師の視線は来年も国内だった。「海外は全くないとは言い切れませんが、いろいろな条件を考えると壁は高いかなと思います」と明かし、阪神スプリングJ(3月10日、阪神)から中山グランドJ(4月14日、中山)3連覇という、今年と同じローテーションを思い描いた。どこまで勝ち続けるのか。絶対王者の1強時代は、まだまだ終わらない。(西山 智昭)

◆オジュウチョウサン 父ステイゴールド、母シャドウシルエット(父シンボリクリスエス)。美浦・和田正一郎厩舎所属の牡6歳。北海道平取町・坂東牧場の生産。通算戦績は21戦11勝(うち平地2戦0勝)。総収得賞金は4億6665万3000円(うち平地0円)。重賞勝ち鞍は16年東京ジャンプS、中山大障害、17年阪神スプリングJ、16、17年中山グランドJ、東京ハイJ。馬主は(株)チョウサン。

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