【ホープフルS展望】武豊騎手騎乗予定のジャンダルムが3連勝でG1Vを決める

スポーツ報知
ホープフルSの出走予定馬。*騎手は想定

◆第34回ホープフルS・G1(28日、中山・芝2000メートル)

 今年からG1に昇格された、第34回ホープフルSが12月28日、中山競馬場の芝2000メートルを舞台に行われる。

 新馬、デイリー杯2歳S連勝中のジャンダルム(牡、栗東・池江泰寿厩舎=キトゥンズジョイ産駒)の母は、スプリントG1・2勝(スプリンターズS、高松宮記念)のビリーヴ(父サンデーサイレンス)。きょうだいたちはアイビスサマーダッシュ2着のフィドゥーシアや、NHKマイルC5着、安田記念3着のファリダットと短距離指向ではあるが「東京の2400メートルをもたせるように育てる」という陣営の意向でここを使ってきた。テーマは距離の克服。鞍上の武豊もG1コンプリートに再び王手をかけたい一戦だ。

 こちらもデビュー2連勝中のサンリヴァル(牡、栗東・藤岡健一厩舎=ルーラーシップ産駒)。前走の芙蓉Sで1馬身1/4差2着に負かしたのは、札幌2歳S2着、朝日杯FS6着のファストアプローチだけに、重賞級メンバーでも力量互角の計算が立つ。祖母がオークス馬ウメノファイバーと、母系のスケール感も十分だ。

 京都2歳Sの2着馬タイムフライヤー(牡、栗東・松田国英厩舎=ハーツクライ産駒)は、ここまで4戦2勝2着2回。敗れた相手がロックディスタウン、グレイルなら悲観することはない。むしろ安定感のあるレースぶりを評価すべきだろう。

 東京スポーツ杯2歳Sでワグネリアンの2着に入ったルーカス(牡、美浦・堀宣行厩舎=スクリーンヒーロー産駒)。勝ち馬には一瞬で3馬身離されたが、最後までしぶとく伸びた。名馬モーリスの全弟だけに、伸びしろも大きく、中山の急坂を問題にしないパワーも備えていそうだ。

 新馬、黄菊賞連勝のジュンヴァルロ(牡、栗東・友道康夫厩舎=ニューアプローチ産駒)、アイビーーSは5着に敗れたが、札幌の新馬戦が鮮烈だったフラットレー(牡、美浦・藤沢和雄厩舎=ハーツクライ産駒)、新馬を勝ったばかりのステイフーリッシュ(牡、栗東・矢作芳人厩舎=ステイゴールド産駒)、トライン(牡、栗東・浜田多美雄厩舎=ディープインパクト産駒)も器は大きく、警戒が必要だ。(大上 賢一郎)

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