角居調教師が2021年2月で勇退へ 天理教の仕事に従事

スポーツ報知
角居勝彦調教師

 ウオッカやヴィクトワールピサなど、多くの名馬を育てた角居勝彦調教師(53)=栗東=が、2021年2月末で調教師免許を返上し、厩舎を解散することが6日までに分かった。引退後は故郷の石川県で祖母の代から始めた天理教の仕事に就く予定。

 角居調教師はこの日、栗東トレセンでの取材に対し、昨春から悩み続けていたことを明かし、「母が(体調を崩して)教会に行けなくなってから、(調教師と天理教の仕事を)どちらもやっていましたが、いろんなことに手を出しすぎていると感じる部分もありました」と決断に至った経緯を説明。今後の影響を考えて、厩舎スタッフには昨年10月に報告し、馬主には「徐々に報告を進めている」状況という。

 残された調教師生活は3年余りとなる。「昨年(2017年)に生まれた子を預かる話は決まっていたので、その子たちがクラシックを走るまでは責任を持ってやる、ということです。やれることを精いっぱいやっていきたいと思います」と話した。

 同調教師は01年に開業し、5日現在でJRA通算660勝。うち重賞はG124勝を含む72勝を挙げている。海外でも2011年のドバイ・ワールドC(ヴィクトワールピサ)をはじめ、G1で5勝をマークしている。

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