【中山金杯】セダブリランテス差し切った!レース史上最少デビュー5戦目

スポーツ報知
重賞2勝目を挙げたセダブリランテス(中)に2着ウインブライト(奥)、3着ストレンジクォーク(右)

◆第67回中山金杯・G3(1月6日、中山競馬場・芝2000メートル、良)

 第67回中山金杯・G3は6日、中山競馬場の芝2000メートルで争われ、1番人気の4歳馬、セダブリランテス(戸崎)がゴール寸前で差し切り勝ち。レース史上最少のデビュー5戦目での優勝で、昨年7月のラジオNIKKEI賞以来の重賞2勝目を飾った。

 じわじわと、しかし確実に伸びた。セダブリランテスは先に抜け出した同世代のウインブライトをゴール手前で首差だけかわし、今年JRA最初の重賞ウィナーに輝いた。「状態がいいと感じていたので、自信を持って乗った。3、4コーナーでふらつくところはあったが、直線ではしっかり伸びてくれた」と振り返った戸崎は、18年初日でいきなり3勝。「リーディングに向けて頑張りたい」と気持ちを入れ直していた。

 中山金杯では史上最少のキャリア5戦目でのVだが、レースぶりはこれまで同様に、好位から安定感あるもの。「競馬の内容はしぶかったけど、スタートも決まったし、展開も良かった。本当はもっと広いコースでのびのびと走らせた方がいいけど、今日に関してはいいんじゃないですか」。自信を持ってレースに送り出していた手塚調教師は、終始穏やかな表情だった。

 今後について、手塚師は「ちょっと考えます。2000メートルは合っていると思うけど、ジョッキーはもうちょっと長い方がいいのかな、とも話していたので」と熟考したい考え。だが、これで5戦4勝、3着1回で重賞は2勝目。大阪杯(4月1日、阪神)でも、天皇賞・春(4月29日、京都)になっても堂々たるG1初挑戦となる。昨秋から勢いを加速させている世代から、また一頭、強烈な輝きを放つ4歳馬が現れた。(西山 智昭)

 ◆セダブリランテス 父ディープブリランテ、母シルクユニバーサル(父ブライアンズタイム)。美浦・手塚貴久厩舎所属の牡4歳。北海道白老町・(有)社台コーポレーション白老ファームの生産。通算5戦4勝。総収得賞金は1億1146万4000円。主な勝ち鞍はラジオNIKKEI賞(17年)。馬主は(有)シルクレーシング。

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